2003年度工学院大学大学院 建築学専攻

塑性解析(Plastic Analysis)[2505]


2単位
高梨 晃一 教授

<授業のねらい>
 建築構造物の設計において、その構造の持っている耐荷能力を的確に知ることが不可欠である。初めに、弾性・塑性材料で構成される構造物の耐荷能力を算出する基本定理を学ぶ。次にそれを用いてトラス、ラーメンの耐荷能力を算出する方法を学ぶ。

<授業計画>
第1週〔講義の概要説明〕 塑性解析の基本概念、材料の力学的性質について学ぶ。
第2週〔トラスの解析〕  部材軸方向の力―変形関係。不静定トラスの解法を確認する。
第3週〔トラスの塑性耐力〕トラスの塑性耐力の算出法について学ぶ。
第4週〔部材の曲げ変形〕 部材の曲げ変形について確認する。その上で、曲げ材の力と変形の関係について学ぶ。
第5週〔塑性ヒンジと全塑性モーメント〕塑性解析の前提とする塑性ヒンジの概念と全塑性モーメントについて学ぶ。
第6週〔全塑性モーメント〕様々な部材断面の全塑性モーメントを算出する。
第7週〔骨組の弾塑性解析〕塑性ヒンジの概念を用いて骨組の弾塑性解析を行う。
第8週〔上下界定理〕   塑性解析の基本定理である上界定理、下界定理について学ぶ。
第9週〔崩壊メカニズム〕 骨組の塑性解析に必要な崩壊メカニズムについて学ぶ。
第10週〔骨組の塑性解析〕 骨組の塑性解析を行い、崩壊荷重を求める。
第11週〔安全領域〕    変動する荷重に対しても安全である荷重の変動領域を求める。
第12週〔最小重量設計〕  経済設計法の一つとして、安全性を保ちながら部材重量を最小にする方法を学ぶ。
第13週〔降伏条件と応力―歪関係〕最後に、より一般的な降伏の条件と塑性域における応力―歪関係を知る。

毎時間出題する宿題の内容、同種類の問題を出題する定期試験の成績によって最終成績を評価。
(オフィスアワー) 火曜日 18:00〜19:00

<教科書>
(プリントを配付する)

 

このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2003 Kogakuin University. All Rights Reserved.