2019年度工学院大学 教職課程科目
△教育法規(Educational Law)[9551]
2単位 安 ウンギョン 非常勤講師
- <授業のねらい>
- この講義は主に以下の目的の下に行うこととします。 一つは、皆さんが教職に就くにあたり、必要な教育関係法規の内容とその理念を理解し、知識を身につけることです。
もう一つは、現行法規の概要を踏まえたことを前提として、それらの問題点や課題について考察することです。 教育に関する法を学ぶということは、単に法の重要条文をマスターすることで終わることではなく、もっと正しい解釈を探求し、またもっとふさわしい法体制について探る道へ進むことでもあります。この講義では、教育の方向付けになっている基本的な法規を学び、それらの現状とこれからの課題について話し合い、意見を出し合っていきます。
- <受講にあたっての前提条件>
- 法をめぐる諸問題について、最低でも高等学校公民科程度の知見を有していること。
- <具体的な到達目標>
- 1 教職に就くにあたって必要な法規の知識を身に付ける。
2 教育法制をめぐる現代的課題について自分なりの見解をまとめることができる。
- <授業計画及び準備学習>
- 第1回目 ガイダンス、授業内容の調整
第2回目 憲法と子ども、教育 第3回目 子どもの権利条約と子ども、教育 第4回目 自己決定権、参加と合議形成1(校則、懲戒、救済、自治) 第5回目 自己決定権、参加と合議形成2 第6回目 日の丸・君が代と学校(思想・信教の自由) 第7回目 障害のある子どもの教育への権利(マイノリティーの子ども) 第8回目 教育基本法、学校教育法(戦後教育法制の展開、普通教育) 第9回目 教師をめぐる法規、課題1 第10回目 教師をめぐる法規、課題2 第11回目 「自分の育ち・学び」の紹介・発表 第12回目 教育と福祉 第13回目 「学校に行けない、行かない」子ども、居場所 第14回目 総括、教場レポートの作成
※準備学習 1-2:授業に参加するねらい、また教育法に関する自分の思い、経験について考えておくこと。参考資料の関連内容を読み進めておくこと。 3-13:講義の際に指示する関連法規・資料等に目を通しておくこと。参考資料の関連内容を読み進めておくこと。 14:授業内容の振り返り、自分の論点整理を行うこと。
- <成績評価方法>
- 講義への出席とディスカッション・グループワークへの参加を前提とし、期末に実施する教場レポートを100点満点とします。
欠席回数が3分の1を超えた学生には、レポートの提出を認めません。
- <教科書>
- 特に指定しない。毎回の授業に際しては、レジュメおよびコメントシートのレビューを配布し、授業の理解度を深めていきます。
- <参考書>
- 『解説教育六法2018』(三省堂)
『ガイドブック教育法』(三省堂)
- <オフィスアワー>
- 授業前後に授業教室内で対応します。
- <学生へのメッセージ>
- 教育等に関わる現行法について学ぶことを通して子どもの教育や学びについて改めて考えていきましょう。
- <備 考>
- 履修にあたっての重要事項は初回のガイダンスで説明するので、初回授業には必ず出席してください。また、上記の事項は変更する場合がありますがその際は授業で告知します。
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