2019年度工学院大学 教職課程科目

教育実習A(Teaching Practice A)[9412]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
内山 宗昭 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
安部 芳絵 准教授  
尾高  進 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2019/11/12

<授業のねらい>
教育実習では、教育実習校での教育実践(観察・参加・実習)を通じ、教師としての使命感や教育愛、そして教師への適性や課題を考え、教育実践と教育実践研究の基礎的能力・態度を身に付ける。生徒や学習環境等の観察、学校実務の補助的役割を担うことを通し、実習校の生徒の実態・学校経営・教育活動の特色を理解する。大学で学修した教科や教職に関する専門的な知識・理論・技術等を、各教科や教科外活動の指導場面で実践するための基礎を修得する。
 なお、中学校の教員免許状を取得する者は、教育実習AおよびBを履修すること。高校の教員免許状だけの取得を希望する者は教育実習Aを履修すること。科目等履修生ですでに高校の免許状を持っている者が中学校の免許状を取得する場合は、教育実習Bを履修すること。

<受講にあたっての前提条件>
実際に中学校,高等学校で実習するためには事前の諸手続が必要なので,必ず前年度4月初めに行なわれるオリエンテーションに出席し指示を受けて手続きを進めること。また実習を行う年の4月初めにもオリエンテーションがあるので、必ず出席すること。「教育実習指導」の単位を修得していること。本年度に卒業見込であること。「教育原論」及び教育実習の実習教科についての「教科教育の理論と方法」を履修済みであること。

<具体的な到達目標>
1)生徒との関わりを通して、その実態や課題を把握できる。2)指導教員等の実施する授業を視点を持って観察し、事実に即して記録できる。3)実習校の学校経営方針と特色ある教育活動、その実施の組織体制を理解できる。4)学級担任や教科担任等の補助的役割を担うことができる。4) 学習指導要領、生徒の実態等を踏まえた適切な学習指導案の作成、授業実践ができる。5) 学習指導に必要な基礎的技術(話法・板書・学習形態・授業展開・環境構成等)を実地に即して身に付け、適切な場面で情報機器を活用できる。6) 学級担任の役割・職務内容を実地に即して理解している。7) 教科指導以外の様々な活動の場面で適切に生徒と関わることができる。
 具体的には、
・学校全体および教育について概観を得ることおよび実習の心構えなどについての研修
 ・授業の見学実習および教壇実習(道徳を含む)
 ・学級指導、生徒指導(生徒の観察を含む)、クラブ指導など
 ・学校行事への参加
 ・学校の経営及び組織運営についての理解
 ・教員の職務及び服務についての理解 など
良好な勤務態度を持って教育実習を行い、教壇実習および生徒観察・生徒指導の基本的事項が実践できたこと、教員の職務や学校経営についての理解が深まったこと、教員となるにあたっての自己の課題が自覚できたことを目標とする。

<授業計画及び準備学習>
1.教育実習直前指導(4年次(卒業年次)4月〜5月)
2.中学校または高等学校における教育実習(6月・学校によっては他の時期)
3.教育実習事後指導(4年次6月下旬〜7月上旬および12月上旬・日時は別途指示)

<教育実習直前指導>
1. 教育実習とは  実習の意義の確認(担当:内山)  
2. 教育実習の注意・心構え(担当:尾高)  
3. 学校理解と生徒理解(担当:安部)
4. 授業について(担当:尾高)
5. 生徒指導・道徳等について(担当:安部)
6. 教職への道(担当:内山)

<教育実習事後指導>
1. 教育実習の体験の発表と学びあい 
2. 教育実習で得たものについて整理してとらえる
3. 教育実習の体験をどう生かしていくか、教師になる決意を高める、教師になるまでの見通しと準備、心構え。
4. 学生のまとめのレポート作成。

<実習前>
教育実習の意義や実習校にとって実習をひきうけることの多大な負担をよく理解し,貴重な機会を与えられたことに感謝し,実習生としてベストを尽くす決意を固めること,教育実習に臨むにあたってと自分としての実習の課題をまとめる。また実習校ときちんと打合わせて,事前の教材準備等を進めること。また学校や地域の様子を把握しておくことが望ましい。
<実習中>
実習中は実習校及び指導教諭の指示に従うこと。実習中の遅刻欠席,早退は原則として認められない。
<実習後>
実習終了時に教育実習録を実習校に提出し確認を得た後に大学にすみやかに提出すること。実習録は実習校の確認を得た後は,加筆・訂正を認めない。特に必要な場合は別紙に記載し,添付すること。
実習の成果(得たもの,よかったことなど)や実習の経験を今後どう生かすか,考えをまとめておくこと。

<成績評価方法>
教育実習中の勤務態度が良好であること、教壇実習および生徒観察・生徒指導の基本的事項が実践できたこと、教員の職務や学校経営についての理解が深まったこと、教員となるにあたっての自己の課題が自覚できたことが実習日誌,実習校の成績評価をふまえ,確認できること。事前指導及び事後指導に出席せず課題のレポートを提出しないものは、単位を認めない。具体的には、下記の基準による。
1)上記資料を総合的に見て、教壇実習、生徒指導(生徒観察を含む)、校務に関する体験等が充実しており、教職への意欲、決意を高めているなど、特に優れた実習を行ったものをA+とする。
2)1)に準じて優れた実習を行ったものをAとする。
3)1)に準じて充実した実習をおこなったものをBとする。
4)実習を決められた期間きちんと行い、教育について関心理解を深め、自己の進路について考えたものをCまたはDとする。
5)教育実習を十分行わず、参加、観察が不十分なものはFとする。

<教科書>
指定教科書なし。

<参考書>
実習校種に対応した実習教科の教科書。授業中に適宜指示する。

<オフィスアワー>
八王子校舎 水曜日13:00〜13:30 総合教育棟 1E-309研究室
新宿校舎  木曜日13:00〜14:00 A-2733研究室
ft87115@ns.kogakuin.ac.jp

<学生へのメッセージ>
先輩たちは実習後,生き生きと実習のこと,生徒のことを語ります。実習の中での様々な出会い,これまでにない体験がありそれが自分を変えることになるのです。またとないチャンスを多くの人が経験してもらいたいと思います。同時に,実習は生徒たちや実習校に対して責任をもって行わなければなりません。しっかりとした心構えと万全の準備をして臨んで下さい。


ナンバリングはこちら
このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2019 Kogakuin University. All Rights Reserved.