2019年度工学院大学 教職課程科目

理科教育の理論と方法B(k)[6E02]

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4単位
高城 英子 非常勤講師  
丸山 剛史 非常勤講師  
最終更新日 : 2019/11/12

<授業のねらい>
中学校、高等学校での理科授業のねらい、内容、進め方などについて、広い視野から理解するとともに、一般的な教育の方法及び技術(情報機器及び教材の活用を含む)について理解を踏まえて理科教育に応用できるようにする。具体的に授業展開を進めていく実践的な指導力を養うことを目標とする。

<受講にあたっての前提条件>
理科教育に関する関心を常に持ち、自分の考えを持って講義に望むこと。
グループ・全体での討議を組み込んで、双方向の学び合いで進めます。相手の意見も聞き、考え直す柔軟な学習姿勢を望みます。

<具体的な到達目標>
中学校、高等学校での理科授業について、教育課程の意義及び編成の方法を踏まえて、学習指導要領の内容や指導などを実践的に学んでいく。諸外国の教育に関する動向や、OECDのPISA調査なども含め、理科授業のデザインなど、理科教育を取り巻く国際的視点、教育環境、多様な教育方法に関して考察を深めたい。特に、新学習指導要領の中で強調されている「探究的な学び」に焦点を当て、横断的な学びや「総合的な探究の時間」での学びについて、思考していきたい。
中学校、高等学校での理科授業のねらい、内容、進め方などについて、広い視野から理解するとともに、一般的な教育の方法及び技術(情報機器及び教材の活用を含む)について理解を踏まえて理科教育に応用できるようにする。具体的に授業展開を進めていく実践的な指導力を養うことを目標とする。

<授業計画及び準備学習>
授業計画
第1回:ガイダンス 理科教育はどこを目指すか 今、問われていること
第2回:これからの理科授業に求められている事 「新学習指導要領」を読む
第3回:学習指導案作成(1) 指導案とは? 授業を創る 「対話的で主体的な深い学び」
第4回:学習指導案作成(2)  指導案の書き方 単元観、指導観
第5回:学習指導案作成(3) 指導計画  評価規準(と評価基準)
第6回:学習指導案作成(4) 理科授業での「問い」1時間の授業の流れ(どの場面を取り上げるか) 評価基準と(評価規準)
第7回:学習指導案作成(5) 完成に向けて
第8回:模擬授業と相互評価(1) 学習目標を中心に
第9回:模擬授業と相互評価(2) 教員の主発問と板書を中心に
第10回:模擬授業と相互評価(3) 思考を深める教材つくりを中心に
第11回:模擬授業と相互評価(4) 形成的な評価を中心に
第12回:模擬授業と相互評価(5) 生徒の学びの読み取りを中心に
第13回:前期模擬授業を振り返る 「対話的で主体的な深い学び」とは
第14回:評価規準と評価基準 ルーブリックの活用
第15回:身のまわりでのアクティブ・ラーニング型の学び
第16回:教員の生活 科学部活指導 
第17回:多様な学び方 (ジグソー法で学びを体験)
第18回:模擬授業と相互評価(6) 実験データの分析法を中心に ICTの活用
第19回:模擬授業と相互評価(7) 生徒の学び合いの場面を中心に
第20回:模擬授業と相互評価(8) 探究的な学びに向けた指導とは
第21回:模擬授業と相互評価(9) 課題発見・探究計画に関して
第22回:「探究的な学び」について新学習指導要領を読む(理数探究に焦点を当てて)
第23回:「新テスト」プレテストを読み解く
第24回:探究型の学びをどう作るか SSH、カリキュラム・マネージメント
第25回:探究的な学び 授業デザインの立案(1) 授業構想
第26回:探究的な学び 授業デザインの立案(2) カリキュラム・マネージメント上の検討
第27回:探究的な学び 授業デザイン 相互発表と協議
第28回:振り返り(主体的で、対話的な、深い学びは創り出せたか)

定期試験は実施しない。
授業準備としては、次の3点を行ってください
・模擬授業では、授業展開に関して教材や教具を含めた50分の授業を創作し、自信をもって展開できる準備を望みます。
・毎回、前時のレポートを返還しますので、評価を参考に自分の思考を振り返り、次の講義に活かす努力を望みます。
・互いに学び合う形式で講義は進めますので、具体的な課題を出すことがあります。必ず、準備をして臨まないと他のメンバーにも迷惑がかかりますので、着手せずに参加することがないようにしてください。

<成績評価方法>
毎回の授業でのレポートの提出とその内容に対する5段階評価(A◎、A○、A、B、C)を合計し、6割以上で合格とする。その際、自らの追加レポートや模擬授業の参加態度、発言などを追加評価する。模擬授業への参加を必須とする。
 毎回の授業でのレポートの提出とその内容に対する5段階評価から評価の50%を行う。作成した学習指導案で20%、模擬授業の内容で30%の評価とする。また、自らの追加レポートや模擬授業の参加態度、発言なども追加評価の対象とする。

<教科書>
中学校学校学習指導要領解説 理科編(文部科学省)
高等学校学習指導要領解説 理科編 理数編(文部科学省)

<参考書>
『授業と評価をデザインする 理科』堀哲夫、西岡加名恵(著者)、日本標準(発行元)
『理科の先生のための新しい評価方法入門』Rドラン、Fチャン、Pタミル、Cレンハート(著者)、北大路書房(発行元)

<オフィスアワー>
講義の30分前には講師室におります。下記へのメールも受け付けます。
eikotkg@u01.gate01.com

<学生へのメッセージ>
アクティブ・ラーニング型の講義を実践していきます。積極的な参加を望みます。


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