2019年度工学院大学 先進工学部機械理工学科
○日本語表現演習(Japanese Proficiency)[3E26]
1単位 小田 玲子 非常勤講師
- <学位授与の方針>
○ | 1. 基礎知識の習得 | | 2. 専門分野知識の習得 | ◎ | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 |
- <授業のねらい>
- 社会人、職業人として求められる文章表現技量を身につける。特に理系学生として、欧米の大学の同種の授業で言うところのexpositoryな文章を書く力をつける。さらに、自ら問いを立て、探究するスタイルを経験するため、学術論文として、ジュニアペーパー(3年次論文)に取り組む。書くことは、読むことの上に成り立つことを体得するため、エンジニア的思考にかかわりの深い著作や論文を読み込み、ノートを付ける(記録する)ことを習慣づけ、読む、書くを日常化する。
- <受講にあたっての前提条件>
- 特に前提条件はないが、学術論文の演習であるから、受講者は、常に、自らの思索の質を吟味することが求められる。「思索」の源泉は「読み込む」ことである。受講者は、日常的に、関心事にもとづき様々な資料の収集と読み込みを行っており、アイデアノート(ポートフォリオ)を作成していてほしい。
- <具体的な到達目標>
- ●(個別)テーマに着眼し、観察し、複数の資料を読み、自分なりの結論を論理的に述べることができる。
●(個別)テーマの自分なりの結論について、プレゼンテーションやピアレヴューなどの触媒を経て「改訂」することができる。 ●個別テーマを常に着想し、観察し、読み込み、思索(吟味)し、書くという学びの習慣をつける。 ●学術文章技法上の基本的技術を身につける。具体的に、2000字程度の中間レポートと4000字程度のジュニアペーパーの執筆を完成することを到達目標とする。テーマの選択から素案の組み立てのプロセスは、いわゆる「ポートフォリオ」形式で行う。
- <授業計画及び準備学習>
- 第1回 オリエンテーション。はじめの「問い」で、小論文の作成
第2回 学術文章作法@ 共通テーマ(参考資料は、機械理工との関連で、ふさわしいものを選 抜して提示)で小論文の作成 第3回 学術文章作法A 共通テーマ(同上)で小論文の作成 第4回 学術文章作法B 中間レポートテーマ決定とアウトライン (準備学習:中間レポートテーマ構想) 第5回 中間レポートの資料収集と執筆 (準備学習:資料収集と執筆) 第6回 中間レポートの資料収集と執筆 (準備学習:資料収集と執筆) 第7回 中間レポートの提出。ジュニアペーパーのテーマ構想 (準備学習:中間レポートの完成) 第8回 中間レポートの返却と内容の振り返り。ジュニアペーパーのテーマ決定とアウトライン (準備学習:ジュニアペーパーの構想) 第9回 ジュニアペーパーの資料収集と読み込み、執筆 (準備学習:ジュニアペーパーの資料収集と執筆) 第10回 ジュニアペーパーの資料収集と読み込み、執筆 (準備学習:ジュニアペーパーの資料収集と執筆) 第11回 ジュニアペーパーの口頭発表 (準備学習:ジュニアペーパー口頭発表原稿の作成) 第12回 ジュニアペーパーの口頭発表 (準備学習:ジュニアペーパーの資料収集と執筆) 第13回 ジュニアペーパーの提出 (準備学習:ジュニアペーパー初稿完成) 第14回 改訂版を提出。(授業内試験としてジュニアペーパー(改訂版)を提出)
- <成績評価方法>
- 小論文や振り返りの文章を30点、個別テーマによる中間レポートを20点、ジュニアペーパー(改訂版)を50点とし、合計60点以上を合格とする。評価ルーブリックは、「具体性」「論理性」「改訂度」である。
- <教科書>
- 指定教科書なし
- <参考書>
- クリストファー・チャブリス、ダニエル・シモンズ『錯覚の科学』文春文庫
など、随時案内する。 小田玲子『大学作文ポートフォリオ―自分の考えを創る』アカデメイア・プレス
- <オフィスアワー>
- 水曜日2限の授業終了後〜14時 新宿校舎講師室
- <学生へのメッセージ>
- 「文章を書く」ことに苦手意識を持つ人が多いですが、「書く」ことは、ものごとをよく観て、「別の見方」「細部へのこだわり」などを探究することなのです。このプロセスは楽しいものであり、「私はこのような考えができるのか」という自分の強みの発見があるはずです。
- <備 考>
- 先進工学部機械理工学科3年生の学籍番号下二桁 33番以降の方が受講対象です。
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