2019年度工学院大学 先進工学部応用物理学科

量子物理学(Quantum Physics)[5K21]

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2単位
本田  徹 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2019/11/12

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性

<授業のねらい>
量子力学特有の考え方と原理、基本法則を理解することを目的とします。特に定常状態におけるシュレディンガー方程式に対する理解を深めます。

<受講にあたっての前提条件>
特にありませんが、微分方程式、物理学1および2の理解を前提に講義を行います。しっかり復習をしておいてください。

<具体的な到達目標>
前期量子論の展開について説明し、シュレディンガー方程式、波動関数の考え方について学習します。定常状態におけるシュレディンガー方程式について井戸型ポテンシャル中の粒子の場合を中心に学習し、量子力学特有の考え方と原理、基本法則を理解します。

<授業計画及び準備学習>
授業計画
第1回:量子物理学ガイダンス・複素数と三角関数の復習
第2回:前期量子論

第3回:粒子と波:エネルギー保存則と波動方程式

第4回:シュレディンガー方程式
第5回:波動関数・確率波の解釈

第6回:量子力学の基本原理

第7回:定常状態と一次元井戸型ポテンシャル
第8回:三次元ポテンシャル問題

第9回:ポテンシャル問題に関する演習

第10回:散乱問題
第11回:演算子の性質とその応用

第12回:極座標とシュレディンガー方程式

第13回:学習成果の確認
第14回:講評
定期試験を実施する

<成績評価方法>
授業中に理解を確認するための小テストを実施します。この比重が50%,試験期間中に行う期末テスト50%で評価します。
また、授業中における積極的な取り組みおよび授業を妨げる行為については、「ゴールドカード」、「イエローカード」を発行し、加点/減点を行います。
定期試験期間に試験実施予定です。

<教科書>
『基礎電子物性工学 —量子力学の基本と応用−』電子情報通信学会編 阿部正紀 著、コロナ社.

<参考書>
特に指定しません。世の中に「量子力学」の教科書はたくさんあります。図書館で自分に合うものを見つけてほしいです。

<オフィスアワー>
水曜日15時30分から16時30分まで、八王子5号館806号室。
e-mail: ct11761@ns.kogakuin.ac.jpでアポイントを取ると確実です。

<学生へのメッセージ>
量子力学の導入に対応する授業です。いろいろな専門科目の基礎となっているので、量子力学の考え方を楽しみながら身につけてください。
考え方が難しく感じると思います。なるべく板書をくわしく書くので、ノートを中心に復習を粘り強く行ってください。


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