2019年度工学院大学 先進工学部環境化学科
計算化学(Computational chemistry)[1E34]
2単位 高羽 洋充 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <学位授与の方針>
| 1. 基礎知識の習得 | ◎ | 2. 専門分野知識の習得 | ○ | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 |
- <授業のねらい>
- コンピュータを利用して、化学が関与する現象をシミュレーションする学問を計算化学とよぶ。本講義では計算化学の基礎について学び、化学研究で活用するために必要な知識を身に付ける。また、化学実験や化学プロセスで生み出されるビッグデータを、有効的に活用するために必要なインフォマティクス(情報化学)や種々のデータ解析法についても学ぶ。
- <受講にあたっての前提条件>
- 「物理化学T」を履修していること。
- <具体的な到達目標>
- ・計算化学の基礎理論をする。
・機械学習、主成分分析、クラスター分析などのデータ解析法を理解する。 ・環境化学分野でのコンピュータを利用した研究開発の応用例を理解する。
- <授業計画及び準備学習>
- 1. 計算化学の概略
学習内容: 計算化学の概要を学ぶ。 学習準備: 特になし。 02. 気体分子運動論 学習内容:気体分子運動論について学ぶ。 学習準備: 前回の授業までの復習を行ってくること。 03. 原子間および分子間相互作用 学習内容:原子および分子間の相互作用の種類について学ぶ。 学習準備: 前回の授業までの復習を行ってくること。 04. 分子力学法 学習内容: 分子力学法の基礎理論について学ぶ。 学習準備: 前回の授業までの復習を行ってくること。 05. 分子動力学法1 学習内容: 分子動力学法の基礎理論について学ぶ。 学習準備: 前回の授業までの復習を行ってくること。 06. 分子動力学法2 学習内容:原子分子の圧力の計算方法について学ぶ。 学習準備: 前回の授業までの復習を行ってくること。 07. ケモインフォマティクス1 学習内容:主成分分析、クラスター分析などのデータ解析法について学ぶ。 学習準備: 前回の授業までの復習を行ってくること。 08. ケモインフォマティクス2 学習内容:主成分分析を用いた物性データの推算法について学ぶ。 学習準備: 前回の授業までの復習を行ってくること。 09. 化学反応のシミュレーション1 学習内容: 分子軌道法の基礎について学ぶ。 学習準備: 前回の授業までの復習を行ってくること。 10. 化学反応のシミュレーション2 学習内容: 量子化学計算について学ぶ。 学習準備: 前回の授業までの復習を行ってくること。 11. マテリアルス・インフォティックス 学習内容: マテリアルインフォティックスによる材料設計法を学ぶ。 学習準備: 前回の授業までの復習を行ってくること。 12. 機械学習1 学習内容:ニューラルネットワークと畳み込み法の理論を学ぶ。 学習準備: 前回の授業までの復習を行ってくること。 13. 機械学習2 学習内容: 化学分野における機械学習の応用例について学ぶ。 学習準備: 前回の授業までの復習を行ってくること。 14. 授業の振り返り 学習内容: 前回までに学んだ知識を包括的に理解する。 学習準備: 前回の授業までの復習を行ってくること。
- <成績評価方法>
- 成績は、期末試験(70%)、出席・討議(30%)により総合的に評価し、到達目標に照らして、6段階のGrade(A+,A,B,C,D,F)で評価し、D以上の者に単位を認める。
- <教科書>
- プリントを配布するので、教科書の購入は不要である。配布されたプリントを毎回持参すること。
- <参考書>
- 「アトキンス物理化学(上・下)」(東京化学同人)、「計算機化学入門」櫻井・猪飼編(丸善株式会社)、「計算化学入門」大澤映二編(講談社サイエンティフィク)
- <オフィスアワー>
- 月曜日13時00分〜14時00分 場所:新宿キャンパスA-1916号室
質問及び相談は電子メールでも随時受け付ける。 高羽: takaba@cc.kogakuin.ac.jp
- <学生へのメッセージ>
- 計算化学は第三の実験方法と呼ばれ、化学研究に欠かせない実験ツールです。複雑な原子分子の運動や電子状態をコンピュータ上にシミュレーションすることで、現象の深い考察ができ、研究に必ず役に立ちます。本講義では、その基礎から実際の応用までを平易に解説し、また課題を解くことで実際の研究に応用する力を養います。
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