2019年度工学院大学 先進工学部環境化学科

環境材料化学(Environmental Materials Chemistry)[3A23]

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2単位
関  志朗 准教授  
最終更新日 : 2019/11/12

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性

<授業のねらい>
材料の有する「機能」に着目した科目であり、その電気的性質・磁気的性質・光学的性質・熱的性質などの基本をそれぞれ理解した後、実際の応用先や先端研究例を題材に、機能材料全般の基礎的理解を得る。

<受講にあたっての前提条件>
1年時より化学系・物理系の座学科目・演習系科目・実験系科目を広く履修しておくことが好ましい。

<具体的な到達目標>
物質内の元素・電子状態などによりその性質・機能が変化し、応用先として幅広く期待される分野であることを実例を通し理解を深める。

<授業計画及び準備学習>
1.環境材料化学を司る機能材料:イントロダクション
2.機能材料の電気的性質T:導電材料と抵抗材料
3.機能材料の電気的性質U:誘電体の電気的性質
4.機能材料の電気的性質V:誘電体の応用(キャパシタ、圧電体など)
5.機能材料の磁気的性質T:磁性体の種類(強磁性体、フェリ磁性体)
6.機能材料の磁気的性質U:磁性材料の応用
7.機能材料の電磁気的性質:超伝導及びその応用
8.機能材料の光学的性質T:光電子工学の基礎
9.機能材料の光学的性質U:光電子工学の応用(光ファイバ、光ディスク等)
10.機能材料の熱的性質:熱伝導、熱容量
11.機能材料の劣化:腐食、分解など
12.機能材料の製造及びリサイクル:リチウムイオン電池等を例に
13.機能材料の研究・開発及び未来:機能炭素材(カーボンナノチューブ等)
14.学習内容の振り返り

<成績評価方法>
授業にきちんと出席することが成績評価の前提である。
授業内に理解度確認を行い、平常点を算出すると共に、試験期間に授業内容全てを範囲とする期末試験を実施する。(平常点、定期試験の評価割合は3:7とする)
A+〜Fの6段階評価でD以上の者を合格とする。

<教科書>
教科書は特に指定しない。

<参考書>
例えば、北條秀光 編著、材料の科学と工学、裳華房、など。

<オフィスアワー>
後期のオフィスアワーは火曜13:30~15:00。教員の居室は八王子校舎(5号館1階104号室)。会議・出張で不在の可能性があるので、事前に連絡を取ることが好ましい。メールで連絡・質問する場合は、shiro-seki@cc.kogakuin.ac.jpまで。

<学生へのメッセージ>
物質の基本的な理解及びその機能とのつながりの理解は、今後の卒業研究等の過程で非常に役立ちます。基礎的な学問ではありますが、皆さんの今後の礎になります。楽しく有意義に学んでいきましょう。


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