2019年度工学院大学 先進工学部環境化学科

知的財産権法(Intellectual Property Laws)[1N16]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

1単位
   [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2019/11/12

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性

<授業のねらい>
一般社会で皆さんの身近であるにもかかわらず、案外、その存在や重要性が知られていない知的財産権全般について、幅広い知識を習得すること。
社会人として、例えば企業で研究開発、新しい事業を企画するなどに従事するに際して避けて通ることができない知的財産権(特に特許制度)との関わりについて、社会人としての最低限必要とされる知識を習得することを目標とします。

<受講にあたっての前提条件>
各自の専門科目に関する基礎的な技術知識を習得することを前提とし、さらには知的財産権技能検定3級合格相当の知識の習得に意欲的なもの。

<具体的な到達目標>
社会人として、最低限必要な知的財産に関する基礎的な知識を理解できる。
特に、研究開発に携わる研究者として、主に特許法の体系や固有の制度を正確に理解でき、各自の考えたアイデアを権利化できる基礎的な理解と能力を発揮できること。 企業のグローバル化に対応するのに必要な各種の条約の基礎、考え方を理解できること。以上の二項目に加えて、特許のみならず、様々な知的財産について理解できることを本科目の到達目標とします。

<授業計画及び準備学習>
第1回 社会生活と知的財産、知的財産権
身近にある知的財産、企業活動における知的財産の重要性を学ぶ
知的財産基本法に規定される「知的財産」、「知的財産権」について、各々の概要を学ぶ 第2回 産業財産権の1(特許法)
特許法の目的、発明、出願から登録に至る流れ、固有の制度を学ぶ
第3回 産業財産権の2(意匠法)
意匠法の目的、意匠の創作、出願から登録に至る流れ、固有の制度を学ぶ
第4回 産業財産権の3(商標法)
商標法の目的、商標、出願から登録に至る流れ、固有の制度を学ぶ
第5回 その他の知的財産権等(著作権制度、不正競争防止法、種苗法)
著作権法、不正競争防止法、種苗法の各々について、その概要を学ぶ
第6回 知的財産の国際性(パリ条約等)、産業財産権の活用
パリ条約、PCT条約、その他、知的財産に関連する条約類の概要を学ぶ
実施権(クロスライセンスを含む)、侵害訴訟等、産業財産権の積極的・消極的活用方法
を学ぶ
〇定期試験にて学習成果の確認を行い、学習成果の確認を行う
第7回知的財産に関する学習内容を振り返る

<成績評価方法>
学習効果の確認(授業内試験)に基づいて知的財産権に関する習熟程度を判断し、成績評価する。なお、理解度確認も授業中行い、その結果も合わせて評価する。

<教科書>
教科書が昨年度で廃刊のため、特になし。

<参考書>
産業財産権標準テキスト 特許編 独立行政法人工業所有権情報・研修館発行
特許庁「知的財産権制度入門」(特許庁ホームページhttp://www.jpo.go.jp/indexj.htm)

<オフィスアワー>
メールにより随時受け付ける(アドレス:gt13293@ns.kogakuin.ac.jp)
なお、授業中および授業後にても質問は受け付ける

<学生へのメッセージ>
社会人として、知的財産権の必要性を理解すると共に、技術者として新しいアイデアを権利化することへの関心を持って下さい。技術やデザインが権利化すること、また他者の権利をむやみに侵食しないようにすることも技術者が有すべき知識です。本教科を通じて技術者が持っているべき知識を拡大し、将来的に自ら知的財産権を取得する基本的な手続も自分でできる能力も身に付けてることを目標として下さい。

<備 考>
昨年までの教科書が廃刊となりましたので、本年は配布資料を予めダウンロードする形で配布するので、授業前に確認するして、各自で入手すること。


ナンバリングはこちら
このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2019 Kogakuin University. All Rights Reserved.