2019年度工学院大学 先進工学部環境化学科

政治学B(Political Science B)[1K36]

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2単位
松尾 隆佑 非常勤講師  
最終更新日 : 2019/11/12

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性

<授業のねらい>
国家や社会の基本構造である政治制度に関する基礎知識を習得し、日本の政治過程が持つ特徴を理解するとともに、民主政治を担う一人の市民として、より望ましい政治のあり方を自分なりに考察する視角を身につけること。

<受講にあたっての前提条件>
特になし。

<具体的な到達目標>
1)自由民主主義体制における主要な政治制度および政治アクターと、それらの基本的な機能を説明できるようになること。
2)日本政治の特徴を、歴史的・理論的な観点から整理できるようになること。
3)自らの関心や立場への認識を深め、日本の政治にとって何が重要な課題であり、何が望ましい解決策であるかを考察できるようになること。

<授業計画及び準備学習>
下記の計画に従い、講義および受講者とのディスカッションを組み合わせた形式で授業を行なう(ただし、受講者の理解度や社会情勢等を考慮して、計画は変更される場合がある)。受講者は、授業内の発言またはリアクション・ペーパーを通じて講義内容への質問やコメントを行なうことができる。

第1回: 序論(国家と社会)
第2回: 有権者と投票行動
第3回: 政党帰属と政党支持
第4回: 政治教育と政治的社会化
第5回: 政治知識とイデオロギー
第6回: 政治心理と政治選択
第7回: 民意と世論
第8回: マスメディアと政治コミュニケーション
第9回: ソーシャルメディアと政治マーケティング
第10回:利益集団とロビイング
第11回:社会運動と投票外参加
第12回:市民社会と政治文化
第13回:結論(まとめ)
第14回:学習内容の振り返り

配布資料は予めキューポートに掲載されるため、事前に目を通しておくこと。理解度を確認するため、授業時間内に小テストを実施する。講義内容の要点をノートに整理するなどして毎回の復習を行ない、小テストに備えることが望ましい。さらに理解を定着させるためには、関心に応じて下記の参考書を読み、同じくノートに内容をまとめることを推奨する。

<成績評価方法>
平常点(授業内の姿勢・発言およびリアクション・ペーパー)、中間レポート、期末試験による。それぞれ20%、30%、50%の割合で、上記の到達目標の達成度合いを評価する。

<教科書>
指定教科書なし。

<参考書>
各回の内容に応じた参考書を授業内で紹介する。講義全体にかかわる標準的なテキストとしては、以下がある。
・飯田健ほか『政治行動論—有権者は政治を変えられるのか』(有斐閣ストゥディア、2015年)
・松田憲忠ほか編『よくわかる政治過程論』(ミネルヴァ書房、2018年)
・伊藤光利ほか『政治過程論』(有斐閣アルマ、2000年)

<オフィスアワー>
講義に関する質問等は、授業前後に教室内で対応するほか、電子メールでも受け付ける(連絡先: rmatsuo.edu[at]gmail.com)。その他の授業運営に関する事項は、初回の授業内で言及する。

<学生へのメッセージ>
あなたが政治を好きか嫌いかにかかわらず、社会のなかで生きる限り、決して政治から逃れることはできません。自分が政治とどのような距離感で付き合っていけばよいかを見定めるため、基礎的な知識と考える材料を得るつもりで講義に参加するとよいでしょう。


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