2019年度工学院大学 先進工学部応用化学科

有機工業化学(k)[2H32]

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2単位
川井 忠智 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2019/11/12

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性

<授業のねらい>
 我々の生活には、エネルギーや製品として有機化合物から合成される物質・材料は必要不可欠となっている。
 本授業においては、有機化学 I からIIIで学んだ基礎知識を基に、石油化学と有機工業化学、高分子工業化学について学ぶ。様々な有機化学製品が持つ性質・機能性は、分子構造に起因し、今までに学んだ反応を元に製造されている。この基本的性質を分子の立場から理解することは、材料を有効に利用するための土台となる。

<受講にあたっての前提条件>
有機化学 I 、有機化学 II 、有機化学 III を修得していることが望ましい。

<具体的な到達目標>
(1) 製品の元となる分子の基本的な構造と性質を理解する
(2) 製造の元となる反応機構を理解する
(3) 分子構造や物性が材料の性能・機能性といかに結びつくかを理解する
以上の理解に基づき、
・ 基本的な有機工業化学製品について、製造法、性質、用途について説明できる
・ グリーンケミストリーの観点から有機化学工業について概要を説明できる
ことを目標とする。

<授業計画及び準備学習>
1. 化学工業と私たちの生活
 資源とエネルギ−、環境問題
2. 有機化学工業(1) 油脂、界面活性剤
3. 有機化学工業(2) 染料、塗料
4. 有機化学工業(3) 香料
5. 石油化学工業(1) 石油精製
6. 石油化学工業(2) 有機基礎原料
7. 石油化学工業(3) 有機基礎原料
8. 高分子化学工業(1) 高分子の基礎
9. 高分子化学工業(2) 高分子材料の製法
10. 高分子化学工業(3) 高分子材料の製法
11. 高分子化学工業(4) 繊維
12. 高分子化学工業(5) プラスチックス
13. 高分子化学工業(6) ゴム、医療材料
14. 資源とエネルギ−、環境問題の再考と学習内容の振り返り

【実務経験のある教員による授業科目】
 企業における基礎研究・製品開発の実務に基づき、工業化学製品の製造法について説明を行う。

<成績評価方法>
定期試験の成績にてGrade D以上の者に単位を認める。Grade Dの目安は、100点満点において60点である。

<教科書>
必要に応じプリントを配布する。

<参考書>
書名: 有機工業化学(化学の指針シリーズ)
著者: 井上 祥平
ISBN: 978-4-7853-3222-8

書名: 役にたつ化学シリーズ 6「有機工業化学」
著者: 戸嶋直樹 ・馬場章夫 編著 他
ISBN: 978-4-254-25596-6 C3358

書名: 高分子化学 第5版
著者: 村橋俊介・小高忠男・蒲池幹治・則末尚志 編
ISBN: 978-4-320-04380-0

その他、授業で紹介する。

<オフィスアワー>
火曜日2時限〜4時限 A2066室

<学生へのメッセージ>
授業に出席し、必ずノートをとること。


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