2019年度工学院大学 先進工学部応用化学科

化学者のための機械工学(Mechanical Engineering for Chemist)[2B17]

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2単位
橋本 敦則 非常勤講師  
最終更新日 : 2019/11/12

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性

<授業のねらい>
機械工学は様々な分野で幅広く活用されており、応用化学の分野も例外ではない。例えば、化学製品を生産するためには各種機械や装置が必要となり、化学者にも機械に関する基礎的な知識が求められる。この授業では、機械工学の四力(よんりき)と呼ばれる、材料力学・機械力学・流体力学・熱力学、および機械材料、機械設計・製図、工作法について基礎的事項を幅広く学習し、エンジニアとして必要な知識を身につけることを目標とする。

<受講にあたっての前提条件>
「数学」「物理学」の基礎 高校程度

<具体的な到達目標>
1.機械工学の基礎知識の習得
2.機械要素の種類、機能、用途の理解
3.機械設計の基本的考え方の習得

<授業計画及び準備学習>
<授業計画>
 1.ガイダンス 機械および機械工学、単位系
 2.機械材料  機械材料の種類・特徴・用途、鉄鋼材料、非金属材料
 3.材料力学  応力と歪み、弾性係数、熱応力
 4.材料力学  はりの曲げ、丸棒のねじり、引っ張り
 5.機械力学  往復機械の力学、回転機械の力学、機械の振動
 6.流体力学  流体の性質、完全流体の力学
 7.流体力学  流体のエネルギ変換、流体機械
 8.熱力学   状態式、熱力学の第一法則、可逆変化、熱力学の第二法則
 9.熱力学   熱エネルギの変換、内燃機関、ディーゼルエンジンの排ガス対策
10.機械設計  信頼性における基礎事項、生産性における基礎事項
11.機械製図  線の種類、投影法、図形の表し方、寸法記入法
12.機械要素  機械要素の分類、ねじ、歯車
13.機械工作法 工作法の分類、鋳造、溶接、塑性加工、除去加工
14.学習性成果の振り返り
<準備学習>
 事前に教科書の該当ページを読み、例題を解き理解しておくこと

<成績評価方法>
評価は定期試験と講義中に行う演習問題とで行い、配点の内訳は定期試験60%、演習問題40%とする。
評価はA+〜Fの6段階とし、D以上に単位を認める。

<教科書>
草間秀俊、一色尚次 他 共著「機械工学概論(第3版)」オーム社

<参考書>
北郷薫監修、大柳康、蓮見善久共著 「JISにもとづく標準機械製図集(第7版)」理工学社

<オフィスアワー>
授業終了後または問い合わせの上対応化可(au*****@ns.kogakuin.ac.jp)

<学生へのメッセージ>
専門分野の知識のみならず、幅広い工学関連知識を習得することで、専門分野においても検討の範囲・視野・視点が広がり、知識をさらに深めることができます。また、これからのエンジニアには、一つの分野のエキスパートになるだけでなく、専門以外にも精通したジェネラリスト的な面も求められています。この様なエンジニアを目指して頂き、技術分野へのさらなる関心を高めて頂きたいと思っています。


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