2019年度工学院大学 先進工学部応用化学科

化学総論(Comprehensive Chemistry)[6A10]

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2単位
小林 元康 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
高羽 洋充 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
油井 信弘 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2019/11/12

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性

<授業のねらい>
化学の基礎単元を分野横断的な切り口で復習することで複合領域にまたがる応用化学の課題を解決する発想を養う。

<受講にあたっての前提条件>
高校で学習する化学の単元全てを把握していること。有機化学T、無機化学T、物理化学T、生物化学分Tを履修済みであること。修得済みであることが望ましい。

<具体的な到達目標>
第1回から6回までは主に化学基礎に対応する内容を復習し、第8回以降の授業では各単元で学習してきた知識を有機的に結びつけ、様々な角度から解決の糸口を見いだす柔軟な発想と応用力を身につけることを目標とする。
(1)種々のコロイドを身の回りに存在する事例を挙げて説明できる。
(2)接着現象とは何か、分子間相互作用の観点から説明できる。
(3)燃料電池の利点と問題点を化学的視点から述べることができる。
(4)ゴムの性質をエントロピーの観点で説明することができる。

<授業計画及び準備学習>
原子構造、化学平衡、熱力学、無機化学、有機化学、高分子化学の分野が混在した課題をテーマとして取り上げ、講義参加者全員で各単元の基礎的な知識を駆使しながら解を導く方法を考える。高校および大学1年次までに学習した基礎的な知識と計算力が必要となると同時に、これまでの知識を総復習し整理する機会となる。講義ではチームに分かれもらい、毎回与えられる課題を化学の知識を駆使して解決する方法を議論する。幅広知識と知識を有機的に結びつけて論理的に理解する力が必要となる。
授業計画
第1回:原子と分子、元素、物質の構造(担当:高羽)
第2回:分子と状態方程式(担当:高羽)
第3回:熱化学方程式(担当:高羽)
第4回:化学エネルギーと生化学(担当:油井)
第5回:無機化合物(担当:油井)
第6回:有機化合物・高分子化合物と持続性社会(担当:油井)
第7回:学習前半のまとめ(授業内試験)と講評(担当:油井)
第8回:コロイド化学(牛乳の化学)(担当:小林)
第9回:界面化学(洗剤と化粧品の化学)(担当:小林)
第10回:分子間力(接着の化学)(担当:小林)
第11回:浸透圧・イオン交換(淡水化技術と化学)(担当:小林)
第12回:酸化還元(水素社会における燃料電池と課題)(担当:小林)
第13回:エントロピー(ゴムの化学)(担当:小林)
第14回:学習成果の振り返り(担当:小林)
準備学習:前回までの総復習を行う。

<成績評価方法>
中間試験(配分50%)と期末試験(配分50%)の合算で評価する。

<教科書>
特に指定しないが、高校時代に使っていた化学の教科書を持参するとよい。

<参考書>
加藤俊二、身の回りを化学の目で見れば(化学同人)
廣瀬千秋、実感する化学(上・下)(エヌティーエス)ISBN:978-4-86043-097-9

<オフィスアワー>
木曜15:00-17:00八王子キャンパス 5号館202号室
土曜11:00-14:00八王子キャンパス 5号館202号室
これ以外の時間に訪問する場合は事前にメールで問い合わせ下さい。
小林:motokoba@cc.kogakuin.ac.jp

<学生へのメッセージ>
教職課程を目指す者以外にも化学一般について興味があれば受講してほしい。


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