2019年度工学院大学 先進工学部生命化学科

食品化学(Food Chemistry)[1E28]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
山田 昌治 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2019/11/12

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性

<授業のねらい>
前期に学んだ栄養化学を出発点として、食品・食品素材の機能・特性、食品製造の原理、食品の品質管理について、基礎的に学びます。

<受講にあたっての前提条件>
(1)前期の栄養化学を受講していることが望ましい。
(2)前期の栄養化学を受講していない場合、『脊山洋右、野口 忠編「基礎栄養学第3版」(東京化学同人)』を通読し、糖質、脂質、タンパク質、ビタミン類、ミネラル類が我々の心身の栄養素としてどのように機能しているか理解しておくこと。

<具体的な到達目標>
(1)社会において、具体的な食品開発の命題が与えられた場合、栄養化学の側面と食品素材の物性の側面から開発品が組み立てられるようになる。
(2)食品の栄養的側面だけではなく、においや味など感性の側面にも目を向ける能力が身につく。
(3)過去の食品安全に関わる事故の事例を頭に入れ、食品安全に関わる事故を未然に防ぐことができるようになる。

<授業計画及び準備学習>
(1)講義の概要 食品化学概論 目標
【準備学習】教科書第1,2,3章を予習しておくこと
(2)水,タンパク質
【準備学習】教科書第4,5章を予習しておくこと
(3)糖質,脂質
【準備学習】教科書第6,7章を予習しておくこと
(4)ビタミン類,ミネラル
【準備学習】教科書第8,9章を予習しておくこと
(5)食品の色
【準備学習】教科書第10章の該当箇所を予習しておくこと
(6)食品の香気
【準備学習】教科書第10章の該当箇所を予習しておくこと
(7)食品の味
【準備学習】教科書第10章の該当箇所を予習しておくこと 
(8)小麦・小麦粉
【準備学習】小麦粉から作られる食品を5つ以上挙げておくこと
(9)米,コーン,ジャガイモ
【準備学習】世界および我が国の主要穀物の消費量を調べておくこと
(10)発酵技術(ビール,日本酒,ワイン,納豆)
【準備学習】ビール、日本酒、ワインの製造法について調べておくこと
(11)食品の劣化とその防止技術
【準備学習】教科書第12,13,14,15章を予習しておくこと
(12)食品添加物の化学
【準備学習】関心のある食品添加物についてまとめておくこと
(13)食品と健康
【準備学習】教科書第17,18章を予習しておくこと
(14)学習のふりかえり
【実務経験のある教員による授業科目】
食品開発の実務経験に基づいて、重要な技術にポイントを絞り解説する。

<成績評価方法>
授業にきちんと出席することが成績評価の前提です。授業内実施の確認テストで平常点を算出すると共に、試験期間に授業内容すべてを範囲とする学期末試験を実施します。平常点、学期末試験の評価割合は4:6。A+〜Fの6段階評価でD以上の者を合格とします。

<教科書>
久保田 紀久枝, 森光 康次郎:食品学―食品成分と機能性 (新スタンダード栄養・食物シリーズ)
(東京化学同人)ISBN:978-4807916658

<参考書>
ヴォート基礎生化学(第4版) 東京化学同人
ISBN:978-4807908455

<オフィスアワー>
講義の後、新宿校舎2065室にて、終日対応します。

<学生へのメッセージ>
食品の研究開発では、単に食べておいしいだけでは不十分で、化学に基づくしっかりとした技術知識が必要です。化学の視点で食品を学んでいきましょう。

<備 考>
なし

<参考ホームページアドレス>
なし


ナンバリングはこちら
このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2019 Kogakuin University. All Rights Reserved.