2019年度工学院大学 先進工学部生命化学科
総合化学(General chemistry)[6A09]
1単位 油井 信弘 准教授 [ 教員業績 JP EN ] 高羽 洋充 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <学位授与の方針>
◎ | 1. 基礎知識の習得 | ○ | 2. 専門分野知識の習得 | | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 |
- <授業のねらい>
- 化学1、2の基礎単元を分野横断的に復習することで、複合領域にまたがる科学技術の課題を解決する発想を養う。また、最新の生命科学に関する課題をテーマに取り上げ、総合的な化学の知識を駆使しながら解を導く方法を考え、身につける。
- <受講にあたっての前提条件>
- 「化学1」、「化学2」の授業内容を復習しておくことが望ましい。各時間に提示される課題は、前回の復習を含むので、到達度を確認できる。新たな課題の予習に取りかかる前に、到達度に応じて複数回の復習を行い、確実な実力を身に付ける。
- <具体的な到達目標>
- 1)自然界の事物・現象を観察し、動植物、微生物を含むさまざまな生物を構成する生体成分について分析・考察するための化学の知識を身に付ける。
2) 物質を構成する粒子について学び、電子配置と化学結合の関係を理解する。 3) 化学反応を理解するため、それに伴うエネルギー変化や物質の質量変化を学ぶ。
- <授業計画及び準備学習>
- 第1週:ガイダンス,宇宙と太陽系の誕生・元素の始まり
物質の構成粒子となる元素はどのように誕生し、どのように増加していったのかを理解する。 第2週: 原子がつながる・分子の誕生 原子構造と化学結合による分子の生成とエネルギーの関係を理解する。 第3週: 生物も,燃料も燃やせば同じもの 炭素の特異性が,有機化合物や生物につながることを理解する。 第4週: 生命維持活動とエネルギー 生命活動を維持するエネルギーはどのようにして得られるか理解する。 第5週: 生活を支えるエネルギー −光や熱の科学− 電磁波の性質やその利用について学び、エネルギーの変換と有効利用について理解する。 第6週: 大気の化学 −人類が月に住めない理由− 地球の誕生と大気の化学・大気汚染について理解する。 第7週:学習成果の確認(授業内試験)と講評 授業内容の理解度を確認する。
- <成績評価方法>
- 試験(70%)と毎回授業中に行う課題の提出(30%)A+〜Fの6段階評価でD以上の者を合格とする。
- <教科書>
- 特になし
- <参考書>
- 「現代人のための統合科学 ビックバンから生物多様性まで」(筑波大学出版会)
「大学と高校を結ぶ 化学基礎演習」(培風館) 「視覚でとらえるフォトサイエンス化学図録」(数研出版)
- <オフィスアワー>
- 油井:土曜日12時から13時,20階2065室
急な用事で在室していないこともあります.事前にメールなどで連絡してください.
- <学生へのメッセージ>
- 化学は物質を扱う学問で、宇宙のすべての事物、現象をその研究対象としている。地球や空気、食品、薬品、生命体これらがどのようにできて、どうなっていくのか、どうすべきなのかを考えよう。
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