2019年度工学院大学 先進工学部生命化学科
有機化学IV(Organic Chemistry IV)[5G22]
2単位 安井 英子 准教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <学位授与の方針>
○ | 1. 基礎知識の習得 | ◎ | 2. 専門分野知識の習得 | | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 |
- <授業のねらい>
- 学生が,有機化学T〜Vで扱った官能基や立体化学の知識で,有機化合物である糖,タンパク質,脂肪といった生体高分子の特徴の多くを理解する.また,代謝の流れがどのような化学反応から成り立っているのかを学ぶ.
- <受講にあたっての前提条件>
- 有機化学Vを受講していること.
- <具体的な到達目標>
- 学生が,糖,タンパク質,脂肪の特徴を,分子レベルで説明できることを目指す.また,解糖経路やクエン酸回路などの代謝の流れは有機化学Vで学んだカルボニルの化学が基礎となっている.これら代謝反応の化学を有機化学の視点で説明できるようになることを目指す.
- <授業計画及び準備学習>
- 1. 単糖の特徴,立体化学(Fischer式,Haworth式での記載法を学ぶ)
2. D糖とL糖,アノマー位の化学 3. 単糖の反応 4. アミノ酸の特徴と立体化学 5. ペプチドの合成 6. タンパク質の特徴と反応 7. 脂質の特徴,ステロイドの化学とスタチン系医薬品の化学 8. ヌクレオシド,ヌクレオチド,DNAについて 9. 第1〜8回までの内容の復習,学習成果の確認(試験と講評) 10. 代謝経路の有機化学(脂質の代謝) 11. 代謝経路の有機化学(解糖経路) 12. 代謝経路の有機化学(クエン酸回路) 13. 代謝経路の有機化学(アミノ酸の代謝) 14. 学習内容の振り返り 定期試験
- <成績評価方法>
- 授業にきちんと出席することが成績評価の前提である.
授業内実施の確認テストで平常点を算出すると共に,試験期間に授業内容すべてを範囲とする学期末試験を実施する(平常点,定期試験の評価割合は1:9とする). A+〜Fの6段階評価でD以上の者を合格とする.
- <教科書>
- マクマリー有機化学概説(東京化学同人)
分子模型を使用します.
- <参考書>
- 特に指定しないが,各自分かりやすいものを参考にするとよい.
- <オフィスアワー>
- 土曜日の3,4限
17号館306室
- <学生へのメッセージ>
- 生体高分子を有機化学の視点で学ぶことは,以後の学習にきっと役立つと思います.
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