2019年度工学院大学 情報学部システム数理学科

企業システム序論(k)[1L11]

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2単位
檜山 徹 非常勤講師  
最終更新日 : 2019/11/12

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性

<授業のねらい>
高度に情報化されている社会を支える企業は、環境変化や求められる役割が時間と共に大きく変化することが多くなってきている。変化に早期に追従するため企業システムを駆使して社会への貢献を確立している。この講義ではこの企業システムを理解するために必要な企業が求められている要件と条件を理解し、実際の企業システムの具体的な構成を理解し構成要件定義を検討できる力を養う。

<受講にあたっての前提条件>
特別の事前知識は要求しないが、企業の社会的責任とそれを支える企業システムの両面について考え理解しようとする意欲があること。

<具体的な到達目標>
本科目は表面的な知識の詰め込みではなく、本質的な意味や意義を理解し新しい課題に対して応用できる能力の醸成を目指す。
・企業に求められる要件を理解し、社会の一員としての企業が今後どのような方向性を持つべきかを予見できる
・上記の企業の要件を確立するために必要な企業システムの構成や機能、性能などについて理解する
・これら企業システムを構築するシステムエンジニアがどのように取り組むべきかについて理解する

<授業計画及び準備学習>
1.企業と取り巻く環境
 企業とは何か、何を目指しているか、企業が社会で果たすべき責任とインパクトについて基本的な事項を理解する。
 企業が環境面での変化に追従することの重要性について事例に基づいて理解する。自然災害や地政学リスクなど企業が勘案しなければならないことについて理解し、対応方法についても考察できるようにする
 事前学習:日経新聞や全国紙の経済欄など企業活動と社会の情勢について興味を持ち感度を上げて理解するようにつとめる
2.情報量の増加
 企業に求められる要件は時間と共に大きくなり変化している。情報量の増加と扱う情報の質(タイプ)が変わってきていることを理解する。
 事前学習:一つ前のの講義で提示する内容に従って予習を行うこと
3.情報の変化への対応
情報の種類が増えたり変化したときに企業システムはどのように対応する方法があるか、現状と将来にわたって考える
 事前学習:一つ前のの講義で提示する内容に従って予習を行うこと
4.ネットワークの重要性
 大企業やグローバル展開を実施している企業に欠かせないのは高速のネットワークであるが変化に追従したネットワーク設計の重要性と課題について学習する。
 事前学習:一つ前のの講義で提示する内容に従って予習を行うこと
5.情報セキュリティ
社外からの不正アクセスに対応した情報セキュリティの重要性と課題について理解する
 事前学習:一つ前のの講義で提示する内容に従って予習を行うこと 
6.企業システムの変遷 とシステム構築
 企業システムの構成方式としてオンプレミスやクラウドなどの種類について要点を解説し目的や得失に応じた利用法と時間的な変遷を理解する。
 事前学習:一つ前のの講義で提示する内容に従って予習を行うこと
7.企業システムの構築
要件定義から設計、テスト、保守などシステム構築の一連の手順やそれらの役割について理解する
 事前学習:一つ前のの講義で提示する内容に従って予習を行うこと 
8.企業システム (一般):財務会計システム
 一般的な企業が備えなければならない企業システムを具体的に解説する。
まず、企業の業績を適切に把握し経営にフィードバックするための財務会計システムについて
事前学習:一つ前のの講義で提示する内容に従って予習を行うこと
9.企業システム(一般):関連システム
 一般的な企業が備えなければならない企業システムを具体的に解説する。
財務会計に関連する受注売掛システムや発注購買システム、在庫管理システムについて理解する
 事前学習:一つ前のの講義で提示する内容に従って予習を行うこと  
10.企業システム(金融):概要
 企業システムの実施例として金融関係のシステムについて背景、環境、目的等を説明する。
事前学習:一つ前のの講義で提示する内容に従って予習を行うこと
11.企業システム(金融):具体例
金融関係システムの具体例として銀行システムや証券システムについて満たすべき要件を理解する
 事前学習:一つ前のの講義で提示する内容に従って予習を行うこと  
12.企業システム(流通):概要
 企業システムの実施例として流通関係のシステムについて背景、環境、目的等を説明する。
事前学習:一つ前のの講義で提示する内容に従って予習を行うこと
13.企業システム(流通):具体例
流通システムの実施例としてコンビニや物流などを例に挙げて説明し満たすべき要件を理解する
 事前学習:一つ前のの講義で提示する内容に従って予習を行うこと 
14.全体の振り返り
 レポート、授業の総復習として理解が不足している点課題などを補足しながら解説する。
準備学習:講義内容の復習と課題の再確認

<成績評価方法>
学期末に提出するレポートによってA+,A,B,C,D,Fの6段階評価にてD以上を合格とする

<教科書>
特に指定していない。授業で用いる講義資料を講義後電子的に共有する

<参考書>
講義の中で適宜指定する

<オフィスアワー>
場所:新宿での講義後1時間程度23階の共有スペースにて行う。
その他、メール等で予約すれば曜日、時間に関わらず対応します
アドレスなどの詳細は授業の初回に案内します

<学生へのメッセージ>
企業が求められていること(要件)を適切に理解しないと企業システムを理解し構築することは難しい。この要件を理解することは企業の今後目指すべきところもわかるようになり企業研究の一助になり就活にも応用できると思う


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