2019年度工学院大学 情報学部システム数理学科

Webプログラミング(k)[2G28]

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2単位
石川 修一 非常勤講師  
最終更新日 : 2019/11/12

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性

<授業のねらい>
オブジェクト指向スクリプト言語JavaScriptは、Webブラウザ、サーバーやIoT機器のプログラミング言語として広く使われています。
本講義の前半ではWebブラウザで動作するプログラム(クライアントサイドJavaScript)、後半ではサーバー上で動作するプログラム(サーバーサイドJavaScript)を学び、Webアプリケーションが動作する仕組みを理解します。

<受講にあたっての前提条件>
・必ず「Webプログラミング演習」を同時に履修してください。
・専用のシステムにアカウントを登録しますので、履修希望者は初回授業の冒頭から出席してください。2回目以降からの出席はできません。
・簡単なWebページが作れることを前提に講義を進めます。
・プログラミング言語共通の概念(変数、条件判定、制御、関数など)の知識が身についてていることを前提にします。
・HTMLやCSSについては講義では詳しく解説しないので、参考書などで第1回までに各自で学習してきてください。

<具体的な到達目標>
JavaScriptとオブジェクト指向を理解する。(専門性)
Webアプリケーションが動作する仕組みを理解する。(専門性)
JavaScriptコードを読むことができる。コードの問題点の指摘や改善の提案ができる。(実践性)

<授業計画及び準備学習>
1. Webプログラミングの基本
 ブラウザ、HTML/CSS、JavaScript、バージョン管理システム(Git)
2. JavaScriptの基本
 DOMの理解、ノードウォーキング、デバッグの方法
3. オブジェクト
 プロパティ、メソッド、組み込みオブジェクト
4. 関数
 関数、スコープ、引数、戻り値
5. オブジェクト指向
 オブジェクトとクラス
6. チームでのバージョン管理
 チェックアウト、ブランチ、マージ、コンフリクト
7. クライアントサイドJavaScript
 DOM、イベント、タイマー処理
8. グラフィックス、アニメーション、3Dアニメーション
 Canvas、WebGL
9. 公開APIの利用1
 HTTP、API、非同期通信、JSON、XML
10. 公開APIの利用2
 JSONP、画像データの送受信
11. サーバーサイドJavaScript
 Node.js、Socket.io
12. リアルタイム通信
 複数人でのリアルタイム通信
13. セキュリティ
 脆弱性
14. 学習内容の振り返り

準備学習:
<第1回>
HTMLやCSSの知識についてはこの講義では詳しく解説しないので、第1回までに各自で学習してきてください。参考書を挙げていますが、他の書籍、Webサイト等を使用した学習でも問題ありません。テキスト、画像、テーブル、フォームを含むWebページを作れるようにしてください。
<第2回〜第10回>
教科書の各回に対応するページを予習した上で授業に望んでください。

<成績評価方法>
ソースコードを読んで答える形式の問題を中心に、授業内小テスト(全6回程度)で評価します。小テストには教科書を持ち込めます。
定期試験期間には試験は行いません。
A+、A、B、C、D、Fの6段階評価を行い、D以上を合格とします。特別な理由なく全体の出席日数が3分の2に満たない場合は不合格となります。

<教科書>
改訂新版JavaScript本格入門 モダンスタイルによる基礎から現場での応用まで
山田祥寛 著
技術評論社
ISBN 978-4774184111

注意:必ず「改訂新版」を購入してください。電子書籍でも問題ありません。

<参考書>
いちばんよくわかるHTML5&CSS3デザインきちんと入門
狩野祐東 著
SBクリエイティブ
ISBN 978-4797388541

JavaScript コードレシピ集
池田 泰延, 鹿野 壮 著
技術評論社
ISBN 978-4297103682

<オフィスアワー>
事前にメールで連絡してください。場所や時間を調整します。

<学生へのメッセージ>
JavaScriptは、思いついたアイデアを素早くプロトタイプにする目的に最適な言語の1つです。習得しておけば将来IT系のどんな職業を選択しても、課題解決の助けとなるでしょう。

<備 考>
受講希望人数によっては履修制限を設ける可能性があります。


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