2019年度工学院大学 情報学部情報デザイン学科

情報ネットワーク応用論(k)[2L11]

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2単位
管村  昇 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2019/11/12

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性

<授業のねらい>
情報ネットワークは、コンピュータと同様、現在社会における情報基盤である。企業活動においても、我々の日常生活においても、パソコンやスマートフォン、インターネットなしでの社会は、もはや考えられない時代になっている。しかしながら、これらの機器がどのような通信ネットワーク、情報システムに支えられ利用できるかについて理解できている人は少ない。本講義では、高度情報社会を支えるネットワーク技術の応用にについて講義するが、2年生後期の必修科目である「情報ネットワーク基礎論」の講義内容の再整理も含めて講義する。本講義を通して、情報社会とネットワークの関わりについて深く学び、情報社会を支えるさまざまな技術、システムを体系的に修得してもらいたい。

<受講にあたっての前提条件>
コンピュータやスマートフォンなどの通信機器、ネットワークに関心を持ち、市販されている書籍やインターネットなどで基礎的な知識を修得しておくこと。普段からテレビや新聞などのニュースに関心をもつこと。これまで学修した関連科目(特に情報ネットワーク基礎論)をよく復習しておくこと。

<具体的な到達目標>
情報社会とネットワークの関わりについて学び、ネットワークを支えるさまざまな技術の基礎技術、応用システムに関する知識を修得できる。

<授業計画及び準備学習>
1.ガイダンス:情報社会における情報ネットワークの役割
本講義の進め方(13回の講義内容について、シラバスに準じて説明)および成績評価、参考図書、オフィスアワーについて説明する。
事前の準備:本講義を受講する目的を明確にしておく。本講義で何を学びたいかをしっかり認識すること。
2.プロトコルと伝送制御
予習:ネットワークアーキテクチャー、同期制御方式、アナログ伝送/ディジタル
伝送、変調方式、回線の種類、多重化方式
上記について「情報ネットワーク基礎論」で学修したことを復習しておくこと
復習:講義内容につい基礎知識として身につけること
3. 交換方式
予習:交換方式の種類、符号化・複合化、伝送技術と伝送方式
上記について「情報ネットワーク基礎論」で学修したことを復習しておくこと
復習:情報の交換方式について、その内容をしっかり理解すること
4. 通信プロトコル
予習:OSI基本参照モデル、TCP/IPとUDP、誤り検出・訂正方式
復習:通信プロトコル(OSI参照モデルとTCP/IP)を理解する。
5. LAN
 予習:LANのトポロジー、ネットワーク接続機器、無線LAN、PLC、WAN
上記について「情報ネットワーク基礎論」で学修したことを復習しておくこと
 復習:LAN(有線・無線)について完全に理解すること
6. IPアドレスの基本・アプリケーションプロトコル
予習:IPアドレスについて調べておく。
復習:ブロードバンド通信の原理を理解する。
7.学習成果の確認(試験)と講評
1回目から6回目までの内容について、学修成果の確認(中間試験)を行う。
しっかり復習して試験に臨むこと。
8.ネットワーク機器
予習:ネットワーク機器について調べておく
復習:ネットワーク機器とその機能について理解する。。
9.インターネット接続技術・インターネットワーク
予習:インターネットの仕組みについて調べておく
復習:インターネットの仕組みについて理解する。
10.電子商取引に関連する技術動向
予習:身近なインターネットの応用について調べておく。
復習:インターネットを利用したサービス例についてその原理を理解する。
11.情報セキュリティ
予習:セキュリティの考え方について調べておく。
復習:セキュリティ技術について理解する。
12. モバイルシステム
予習:モバイルシステムについて調べておく。
復習:モバイルシステムについて理解する。
13.学習成果の確認(試験)と講評
8回目から12回目までの内容について、学修成果の確認(期末試験)を行う。
14.学修内容の振り返り

【実務経験のある教員による授業科目】
NTTグループに長期に勤務した経験を活かし、電話網から始まり、インターネット(TCP/IP)、さらに無線通信の最新の5Gまでを、基礎、応用、実用化の幅広い内容を織り交ぜ講義を進める。

<成績評価方法>
毎回出席を取る。9/13以下は試験の成績に関わらず不合格とする。再試験、追試験は原則行わない。中間試験(40点)、期末試験(40点)と3回目から12回目まで、毎回講義終了時に実施する前回講義の復習テスト(合計20点)の総合点で成績を評価し、到達目標に照らして、6段階のGrade(A+,A,B,C,D,F)で評価し、D以上の者に単位を認める

<教科書>
特に指定しない

<参考書>
高田信彦 南 俊博: 情報ネットワーク教科書 東京電機大学出版局
(講義は上記の参考書に従って進める)
宇野 新太郎: 情報通信ネットワークの基礎 森北出版
橋本 三男・磯上 辰雄・山本 誠: 絵ときでわかる情報通信 オーム社

<オフィスアワー>
質問は講義時間中または講義終了後
新宿校舎 原則午前10時から午後5時(ただし講義、会議の時間帯は除く)

<学生へのメッセージ>
2年生後期に講義した必修科目の「情報ネットワーク基礎論」の知識をベースに、ネットワークに関する技術を体系的に講義する。基礎論の復習も兼ねて講義を進める。基礎論と本講義の応用論を学修し、ネットワークに関する基礎技術をマスターして欲しい。


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