2019年度工学院大学 情報学部情報デザイン学科

音情報処理(Acoustics and Speech Processing)[3A18]

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2単位
近藤 公久 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2019/11/12

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性

<授業のねらい>
音と音声をコンピュータで扱うための音響学、聴知覚の基礎を理解する

<受講にあたっての前提条件>
特になし。

<具体的な到達目標>
音の物理的性質の基礎、聴覚のしくみの基礎を学び、心理物理的測定法の基礎を習得する。
音や音声を扱う技術の基礎を学び、実際にコンピュータで扱うことができるようになる。

<授業計画及び準備学習>
1.ガイダンス             
    音と聴覚の不思議を体験
    授業の進め方、評価等の説明
2.音とは(教科書 1.1〜1.2)
    準備:身近な音の例を考えておく
3.音の物理(大きさと高さ 1.3, 2.4, 6.1〜6.6)
    準備:対数、三角関数について復習しておくこと
4.音の表現(音のディジタル化 4.1〜4.3, 5.1〜5.5)
    準備:身近にあるディジタル音について調べておくこと
5.音の伝達と音環境(1.4, 7.1〜7.2)    
    準備:3の復習をしておくこと、自然界に存在する音を集めてみよう
6.聴覚のしくみ(2.1〜2.3, 2.5)
    準備:耳について調べておく
  *レポート課題提示
7.音は脳で聞く (2.4, 参考書 音と人間)
    準備:脳のしくみについて調べておく
8.聴覚心理I (3.1, 3.3, 参考書 音と人間)
    準備:音や音声の聞こえの不思議を集めてみよう
9.聴覚心理II (3.2, 音と人間)
    準備:3、4の復習をしておくこと。
  *中間レポート締め切り(授業開始まで)
10.音声の特徴と分析と知覚 (3.4〜3.6)     
    準備:音声の特徴を調べておく。
11.音声言語認知
    準備:人はどのように音声言語を認知するのか
12.言語認知モデルと発達と障害
    準備:赤ちゃんは何が聞こえるのか、年をとるとなぜ耳が遠くなるのか考えておく。
13.音の物理と人間の知覚(まとめ)(8.1〜8.5)
    準備:自分のレポートを読み返してみよう
14.学習内容の振り返り

*試験期間に試験を実施する

<成績評価方法>
授業中のクイズ(小テスト、予習課題など)の評価(20%)、レポートの評価(20%)、および、定期試験期間中に実施する期末試験の得点(60%)の総合評点で、到達目標に照らして、6段階のGrade(A+,A,B,C,D,F)で評価し、D以上の者に単位を認める。

<教科書>
坂本・蘆原 「音響学」を学ぶ前に読む本 コロナ社

<参考書>
平原他 音と人間 コロナ社
他適宜紹介する

<オフィスアワー>
八王子:02−606 水曜日2時限と昼休み、もしくは、事前にアポをとった時間。
連絡先などはガイダンスで示す。

<学生へのメッセージ>
音は身近な存在です。音に興味、関心を持つと、いろいろな不思議に気づくはずです。今や毎日のように触れるディジタル音です。人間側のしくみと合わせて理解して欲しいと思います。数学嫌い、物理嫌いでも大丈夫です。但し、最低限の数学的知識は必要です。情報数学1を復習しておいて下さい。


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