2019年度工学院大学 情報学部コンピュータ科学科

信号処理演習(Singousyoriensyuu)[2K26]

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1単位
中島 弘史 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2019/11/12

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性

<授業のねらい>
本授業では、技術開発分野で広く利用されている数値計算言語MATLABによるプログラミング技術を身に付ける事をねらいとする。

<受講にあたっての前提条件>
2年次前期までに開講されているプログラミング系科目の単位を修得し、複数のプログラミング言語によって簡単なプログラムを作成できる技術を身に付けていることを前提とする。なお受講希望者数が演習室の定員を超えた場合などには,一部の希望者について受講を許可できない場合がある。

<具体的な到達目標>
MATLABを利用して、簡単な数値計算、さまざまなデータの読み込み、分析、表示、加工、保存、簡単なGUIアプリケーションの作成ができる技術を身に付けることを本授業の到達目標とする。

<授業計画及び準備学習>
授業計画は、下記の通りである。2回目以降の講義では、準備学習として前回の講義内容について復習し理解を深めた上で、次の講義のトピックについて教科書や参考書等を利用して予習を行うこと。

[MATLABの基礎、グラフ表示]
1. ガイダンス & MATLABの基礎 四則演算、定数、複素数、変数の利用、簡単なグラフ表示
2. Mファイルプログラム for、if、else、while、switch 等の利用法
3. ベクトルと行列・関数 使用頻度の高いコマンドの利用、オリジナルコマンドの作成
4. 2Dグラフ表示 plot、axis等の利用、線種・マーカー、タイトル等ラベルの付加
5. 3Dグラフ表示 plot3、mesh、surf、などによる3D表示、viewによる視点の変更

[データの入出力と分析・合成]
6. データ入出力I save、loadコマンドの利用、テキストファイルの読み込みと書き込み
7. データ入出力II バイナリファイルの読み込みと書き込み、音響および画像データの読み込みと書き込み
8. データの分析 最小二乗法による近似直線の算出とグラフ表示、正規方程式との関係

[データの計測、加工、GUI]
9. データの合成 正弦波を利用した音、メロディーの作成、矩形波と三角波の作成
10. データの計測 audiorecorderによる音響計測、fftを利用した振幅周波数スペクトル表示
11. データの加工 移動平均による雑音低減、畳み込みによる残響付加
12. GUIアプリケーション作成 guide、プロパティ調整、callback関数への処理の記述
13. GUIアプリケーション作成 ポップアップメニューの導入、エラー回避
14. 学習内容の振り返り

<成績評価方法>
授業中に出された課題のレポートにより評価する。到達目標に照らして6段階のGrade(A+,A,B,C,D,F)で評価し,D以上の者に単位を認める。

<教科書>
奥野貴俊 中島弘史「MATLABではじめるプログラミング教室」コロナ社

<参考書>
高井信勝「MATLAB入門」工学社
上坂吉則「MATLABプログラミング入門」牧野書店

<オフィスアワー>
火曜日2限, 八王子校舎 2号館 02-605(数理音響学研究室)

<学生へのメッセージ>
プログラミングとしてのMATLABは非常にシンプルで、複雑な決まり事が他の言語と比べると圧倒的に少ない、プログラミングが苦手な人にとっては入りやすい言語です。世界中で広く利用されているMATLABという言語の基本を学び、卒論などの研究活動に将来役立てていただきたいと思っています。


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