2019年度工学院大学 情報学部情報通信工学科

労働法規(Labor Law)[4Q02]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
山本 圭子 非常勤講師  
最終更新日 : 2019/11/12

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性

<授業のねらい>
[労働法規」のねらいは、学生が、アルバイトや仕事探しから、就職後の労働条件、退職に至るまでについて、ワークルールを学び、理解することにある。労働法規の基礎に加えて、近年の就業形態の多様化(派遣、パート、契約社員の増加)・労使関係の安定化・景気動向など雇用関係を取り巻く変化に際して、労働法規どのように発展、修正されてきたのか、などを理解することを達成目標としている。

<受講にあたっての前提条件>
労働法規に興味を持っていること。

<具体的な到達目標>
知識面では、学生が、(1)労働基準法の基礎が理解でき、労働契約、就業規則、労働時間、賃金、労働条件の終了に関する法律制度を理解すること、(2)労働組合法と労働関係調整法の基本原則が理解できること、応用的能力としては(3)パート、派遣に関する雇用政策の基礎が理解できること、スキル面では(4)労働関係における紛争解決制度に関する知識が身についていること。

<授業計画及び準備学習>
第1回 「ガイダンス」「労働法規の意義」労働法の意義を理解する。
 準備学習:指定したテキストの労働法の歴史と意義を読み理解する。
第2回「就職活動と労働法」 就職活動を労働法規の視点から分析する。
 準備学習:テキストの就職活動に関する箇所を読み、理解する。
第3回「就業規則と職場のルール」 労働契約と就業規則について学ぶ。
 準備学習:テキストの就業規則に関する部分を読み、とくに判例について理解する。
第4回 「賃金」 賃金、手当、ボーナス、退職金など賃金の支払いに関する法規を学ぶ。 
 準備学習:テキストの賃金に関する部分を読み、理解する。
第5回 「労働時間、休憩」 労働時間と休憩
 準備学習:テキストの労働時間に関する部分を読み、理解する。
第6回 「時間外労働と割増賃金」 時間外労働命令の根拠と割増賃金の計算を学ぶ。
 準備学習:テキストの割増賃金に関する部分を読み、理解する。
第7回 「休日・休暇」 休日、年次有給休暇等を学ぶ。
 準備学習:テキストの休日、休暇について読み、理解する。
第8回 「労働基本権」 労働基本権の保障について学ぶ。
 準備学習:テキストの労働基本権の箇所を読み、理解する。
第9回 「人事異動」 配転・出向・転籍について学ぶ。
 準備学習:テキストの人事異動に関する判例について理解する。
第10回 「解雇」 解雇の法理、手続を学ぶ。
 準備学習:テキストの解雇に関する判例について理解する。
第11回 「労働契約の終了(解雇以外)」 定年・退職・雇止めについて学ぶ。
 準備学習:テキストの労働契約の終了に関する箇所を読み、理解する。 
第12回 「多様な就業形態」 パート、派遣など多様な就業形態で働く労働者の保護について考える。
 準備学習:テキストのパートタイム労働法、労働者派遣法に関する箇所を読み、理解する。
第13回 「労働保険」雇用保険・労働者災害補償保険について学ぶ。
準備学習:テキストの労働保険の箇所を読み、理解する。
第14回 学習内容の振り返りを行う。
 準備学習:1から13回目までの復習をする。
(なお、法改正の動向等に応じて上記授業計画を変更することがある)

<成績評価方法>
学期末の提出するレポートと、講義中に行うミニテスト・宿題の合算による100点評価で行う。配点の内訳は以下の通りである。
(1)レポートは80点満点。(2)講義中に行うミニテスト・宿題は4回実施を予定し、各5点として合算する。合算については20点を満点とし超えた分は切り捨てる。
(1)と(2)とを足して60点以上を合格とする。

<教科書>
『基礎から学ぶ労働法〈1〉労働法総論・個別的労働関係法(第4版)』金子征史,藤本茂,高野敏春, 大場敏彦編著、エイデル研究所、2018年

<参考書>
菅野和夫『労働法第11版補訂版』(弘文堂、2017年) 労働法の基本書である。通読するよりは、辞書や辞典のような使い方が勧められる(購入までは要しない)。

<オフィスアワー>
授業の開始前、終了後に講師控室にて。

<学生へのメッセージ>
働くことに関するルールのあり方を共に考えていきたい。最新の統計資料、裁判例、立法動向などを紹介しながら、講義を進めて行く。受講生も、労働法に関する報道などに常に注意を向け関心をもって欲しい。講義で使うレジュメはkuportで事前配布する。各自プリントアウトして持参すること。


ナンバリングはこちら
このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2019 Kogakuin University. All Rights Reserved.