2019年度工学院大学 情報学部情報通信工学科

アナログ電子回路II(Analog Electronic Circuit II)[4B10]

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2単位
石塚 文則 非常勤講師  
最終更新日 : 2019/11/12

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性

<授業のねらい>
FETとトランジスタの増幅器について類似点、相違点を理解する。
負帰還増幅回路、電力増幅回路の動作を理解する。
発振、変調および復調の原理を理解し、アナログ電子回路の重要性を把握する。

<受講にあたっての前提条件>
「アナログ電子回路T」で使用したテキストを基に説明する。
したがって、「アナログ電子回路T」を受講していることが望ましい。

<具体的な到達目標>
FETとトランジスタの増幅器の動作点を理解し、それぞれのバイアス回路の計算ができるようになること。
負帰還増幅回路から変・復調回路までの動作原理を理解し、それぞれの特徴を説明できるようになること。

<授業計画及び準備学習>
テキストの内容をわかりやすくパワーポイントを用いて以下の内容を説明する。

第1回 ガイダンスの後、
第7章 電界効果トランジスタ(FET)
    FETの構造と動作を示しトランジスタとの違いを説明する。

第2回、第3回
第7章 電界効果トランジスタ(FET)
    引き続きFETの構造、動作原理およびバイアス回路の計算方法について説明する。

第4回、第5回
第8章 負帰還増幅回路
    増幅回路の出力を入力に戻すこと(負帰還)により増幅回路の安定性が向上し、周波数特性や歪
    などが改善されることを説明する。

第6回、第7回
第9章 電力増幅回路
    電力増幅回路の動作点により効率がどのように変わるかを説明する。

第8回
第10章 同調増幅回路
    高周波増幅回路と同調に用いられる共振回路の動作について説明する。

第9回
第11章 差動増幅回路とOPアンプ
    差動増幅による直流増幅回路の構成と動作原理、特徴について説明する。

第10回、第11回 
第12章 OPアンプの基本応用回路
    理想OPアンプを用いた基本回路の構成例と動作原理および基本応用回路の動作について説明する。

第12回
第13章 発振回路
    発振回路の種類およびそれぞれの動作原理と特徴について説明する。

第13回 
第14章 変調・復調回路
    AM変復調、FM変復調の原理について説明する。

第14回 学習内容の振り返り

理解度確認のためのレポートの宿題あり。
    

<成績評価方法>
定期試験を実施する。
レポートと定期試験の結果を総合し、A+~Fの6段階で評価する。
D以上の者を合格とする。

<教科書>
大類重範著「アナログ電子回路」 日本理工出版会

<参考書>
石橋幸男著「アナログ電子回路」 培風館
見城尚志・高橋 久著「電子回路入門講座」電波新聞社

<オフィスアワー>
授業終了後講義室で30分以内を目途に

<学生へのメッセージ>
本講義で説明するアナログ電子回路は、FETとトランジスタの動作を理解すれば、あとは「オームの法則」程度の知識で十分理解できる内容です。授業中ポイントとなる事項や計算式をノートに取り、忘れないように復習することを推奨します。


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