2019年度工学院大学 建築学部

建築設計III(Architectural Design Studio III)[3G20]

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2単位
樫原 徹 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
山下てつろう 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
篠沢 健太 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
吉田 明弘 非常勤講師  
後藤 武 非常勤講師  
岩堀 未来 非常勤講師  
高塚 章夫 非常勤講師  
熊木 英雄 非常勤講師  
燔C 卓志 非常勤講師  
高池 葉子 非常勤講師  
最終更新日 : 2019/11/12

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性

<授業のねらい>
建築設計IIIは建築学部1,2年次における基礎的な建築教育の最後を締めくくる重要な設計演習として位置づけられている。3年次以降は各自、3学科12分野分野に所属しながら、より高度な専門知識を身につけていくことになる。しかし、どんな専門分野に進んでも、計画や空間を言葉で理解・説明すると同時に、図面で読解・表現し、空間として認識・創造する能力は建築に携わる専門家として最低限持ち合わせていなければならない。実習と並行して学んでいる構造、設備、環境などの知識も活かしながら、より複雑なプログラムの建築を設計する

<受講にあたっての前提条件>
原則として「基礎設計図法」「建築設計I」「建築設計II」を履修済みであること。

<具体的な到達目標>
2つの課題を通じて、以下の能力を身につけて行く。
1.建築の基本的な構成を理解し、それを設計やデザインにおいて提案することができる。
2.設計図を正確に書くことができるようになる。
3.自分の設計する建築について、論理的に説明ができるようになる。
4.与えられた建築プログラムを理解し、与えられた条件の中で空間として構築できる。

第一課題は「工学院大学八王子国際留学生寮」。八王子キャンパス内の敷地において、工学院大学で学ぶ世界各地からの留学生が住まう学生寮を設計してほしい。各々の室同士の関係、プライバシーの確保、アクセスの仕方、専用、共用、公共空間及び内部と外部の関係など人が集合住宅として基本的な条件を十分に考慮すること。そのうえで、留学生間、日本人学生との交流のための空間が求められる。
第二課題は「廃校のリノベーション」。都心の使われなくなった小学校の建物を活用して地域住民や近隣で働く人々が利用できるコミュニティ施設を計画する。3年次からの都心での学生活動を先取りし、都内の敷地で設計を行う。既存建物や周囲の歴史、現状などを理解し、加えて既存建物の構造を理解した上で、古い構造体に新しいデザインを付加して建物を蘇らせる提案を求める。デザイン提案だけでなく、まちづくり的提案、構造や設備的提案など、様々な取り組みのきっかけを見つけて設計に取り組むこと。

<授業計画及び準備学習>
1.第一課題の課題説明/敷地見学
 準備学習:課題集に目を通し、参考になる建築作品事例の資料を収集する。
2.敷地調査・事例研究提出、講評/個人指導
3.ファーストアイディアのまとめ/個人指導
 準備学習:事例研究や敷地調査からファーストアイディアをかたちにしてみる。
4.第一課題 中間提出/講評
 準備学習:スタディ模型の製作とブラッシュアップ
5.機能・空間構成・構造の検討/個人指導
 準備学習:構造、スケールなどの検討、模型での検討
6.プレゼンテーション準備/個人指導
 準備学習:模型製作を含むプレゼンテーションドローイングの製作
7.第一課題最終提出、講評
 第二課題の説明
 準備学習:第一課題の製作と提出
8.敷地調査
 準備学習:現地の情報や参考になる建築作品事例の資料を収集する。
9.敷地調査・事例研究提出、講評/個人指導
 準備学習:敷地調査、事例研究を図面化して分析、提出フォーマットにまとめる。
10.ファーストアイディアのまとめ/個人指導
 準備学習:事例研究や敷地調査からファーストアイディアをかたちにする。
11.中間提出、講評/個人指導
 準備学習:中間提出の制作
12.機能・空間構成・構造の検討/個人指導
 準備学習:構造、スケールなどの検討、模型での検討
13.最終提出、講評
 準備学習:合同講評会に向けての作品のブラッシュアップ。発表リハーサル
14.合同講評会
<実務経験のある教員による授業科目>
この授業を担当するのは、実際に住宅田公共施設など様々な設計活動を行っている教員である。
設計のターマの捉え方、スケッチ、図面、模型を使ったスタディの方法、プレゼンテーションなど、
実務の中で培われたスキルを、一人一人のエスキースの中で直接指導していく。

<成績評価方法>
2課題すべての提出(中間、最終を含む)を行うことが必須である。中間提出を行わなければ「最終提出」は受理しない。第1課題および第2課題二つの作品の点数を按分して最終評価とする。60点以上が単位修得の条件である。なお成績はGPAを採用する。

<教科書>
指定教科書なし。

<参考書>
日本建築学会編「建築設計資料集成/教育・図書」

<オフィスアワー>
毎回授業後30分 八王子3号館3301建築設計準備室にて。
また、メールでの問合せも可。kashihara@cc.kogakuin.ac.jp


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