2019年度工学院大学 建築学部
○建築の構造(Structure of Architecture)[2A07]
2単位 金箱 温春 特別専任教授 [ 教員業績 JP EN ] 河合 直人 教授 [ 教員業績 JP EN ] 久田 嘉章 教授 [ 教員業績 JP EN ] 小野里 憲一 教授 [ 教員業績 JP EN ] 近藤 龍哉 准教授 [ 教員業績 JP EN ] 山下 哲郎 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <学位授与の方針>
| 1. 基礎知識の習得 | ◎ | 2. 専門分野知識の習得 | | 3. 汎用的問題解決技能 | ○ | 4. 道徳的態度と社会性 |
- <授業のねらい>
- 構造は建築を成り立たせるために重要な役割を持つ。この講義では、実際の建築の成り立ちを考えることにより建築における構造の役割や構造設計の内容を学ぶ。また、構造設計を支えている構造学のさまざま分野を概観し、各種の構造についてその特徴や最近のテーマなどを学ぶ。
- <受講にあたっての前提条件>
- 既習科目、または並行履修科目についての前提条件は特にない。
- <具体的な到達目標>
- 構造設計の役割や基本的な考え方について理解する。
建築構造の各分野についての基本的な知識や考え方を理解する。
- <授業計画及び準備学習>
- 講義に臨む前に,資料や参考書を読んで予習することを前提として実施します。
1.ガイダンス 構造の役割、構造デザインとは何か 建築における構造の役割を理解する 2.構造設計とデザイン1 世界の建築とその構造 世界の有名建築とその構造に関して調べる 3.構造設計とデザイン2 日本の現代建築とその構造 準備学習:日本の現代建築とその構造に関して調べる 4.構造設計とデザイン3 構造材料の特性を生かした構造 準備学習:構造材料の違いが建築に与える影響を調べる 5.模型の作製によって構造を考える 準備学習:テンセグリティーの仕組みを理解する 6.構造の安定と強さを考える 橋模型による強さのコンテスト 7.地震と構造1 日本の地震史、建築の被害 準備学習:過去の大震災(1923年関東大震災など)の被害とその後の建築・まちの対策を調べておく 8.地震と構造2 地震防災と建築構造 準備学習:首都直下地震と南海トラフ巨大地震の被害想定や対策を調べておく 9.鋼構造1 超高層の歴史と仕組みを知る 準備学習:最近の超高層建築の事例について調べておく 10.鋼構造2 ドームと大空間の構造とその歴史 準備学習:最近の大空間の建築やスタジアムの事例について調べておく 11.木質構造1 木質構造の基本 準備学習:木造建築の構法について復習し、過去の地震被害について調べておく 12.木質構造2 伝統木造建築の構造 準備学習:伝統木造建築の事例やその構造について調べておく 13.鉄筋コンクリート構造 材料と構造 準備学習:鉄筋コンクリート造の特徴について復習しておく 14. 学習成果の確認 準備学習:前回までの総復習を行う。
- <成績評価方法>
- 各担当者が出題する課題の総和平均を100点満点で評価し、90 点以上:A+、 80 点台:A、 75〜79 点:B、 70〜74 点:C、 60 点台:D、 60 点未満:F とします。
- <教科書>
- 特に無し。各回、講義資料を配布する。
- <参考書>
- 斎藤公男「新しい建築のみかた」,エクスナレッジムック
JSCA構造デザインの歩み編集WG「構造デザインの歩み」,建築技術
- <オフィスアワー>
- 毎週火曜日13:10〜13:40 3号館3階建築事務室にて
- <学生へのメッセージ>
- 「構造」は建築を学ぶ全ての学生にとって重要な項目です。「構造」は、ある側面では数学や物理を応用した数式を扱う領域ですが、先ずは数式を使わないで構造的な概念を理解することが重要です。また、構造といっても分野が広くさまざまな設計・実験・研究などが行われています。この講義では、構造とは何か、構造的な考え方とはどういうものかを知るための入門講座として、建築と構造の関係を考える事から始め、各種の構造の特徴などを実例に基づいて分かりやすく紹介します。
構造系の専任教員6名で分担して講義をします。
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