2019年度工学院大学 建築学部

基礎数学(Basic Mathematics)[5310]

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2単位
森澤 貴之 准教授  
最終更新日 : 2019/11/12

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性

<授業のねらい>
専門科目習得で必要な数学を理解するための基礎的な数学力を身につける。

<受講にあたっての前提条件>
数学習熟度調査の結果で「基礎数学」のクラスを指定された者は履修することが望ましい。「微分積分I」のクラスを指定された者は1年次に本科目を履修できない。建築学部以外の学生は受講を認めない。

<具体的な到達目標>
  1. 2次方程式で表される問題が解決できる。
  2. 三角関数の基本的な計算ができ、関連する応用問題を解決できる。
  3. 多項式関数の微分積分計算ができ、関連する応用問題を解決できる。
  4. ベクトルと行列について基本的な計算ができ、関連する応用問題を解決できる。

習得後は「微分積分I」での1変数関数の微分積分、「微分積分II」での多変数関数の微分積分の学習へとつながる。

<授業計画及び準備学習>
  1. 数の概念と方程式:
    自然数から実数への拡張と複素数を含む数の概念について解説する。また、方程式、恒等式について説明し、特に2次方程式の解の公式、解と係数の関係についても解説する。
    準備学習:教科書(基礎数学) 1.1〜3.4節をよく読んでおくこと。
  2. 関数の概念と三角比:
    関数の定義や具体的な例を説明する。また、三角比の定義を説明し、正弦、余弦、正接についても解説する。
    準備学習:前回の復習をし、教科書(基礎数学) 4.1〜4.2節、5.1節をよく読んでおくこと。
  3. 三角関数と加法定理:
    角度を拡張した一般角と弧度法について説明し、三角比を一般角に拡張した三角関数について解説する。また、三角関数の重要な性質である加法定理についても解説する。
    準備学習:前回の復習をし、教科書(基礎数学) 5.2〜5.4節をよく読んでおくこと。
  4. 指数関数と対数関数:
    指数関数と対数関数について、その定義と性質、グラフについて解説する。また、ネイピア数についても説明する。
    準備学習:前回の復習をし、教科書(基礎数学) 6.1〜6.5節をよく読んでおくこと。
  5. 多項式関数の微分:
    微分の定義を説明し、多項式関数の微分計算ができるよう演習する。
    準備学習:前回の復習をし、教科書(基礎数学) 7.1〜7.2節をよく読んでおくこと。
  6. 合成関数の微分:
    合成関数の微分について解説する。
    準備学習:前回の復習をし、教科書(基礎数学) 7.3節をよく読んでおくこと。
  7. 多項式関数の接線とグラフ:
    多項式関数の接線とグラフの概形について解説する。
    準備学習:前回の復習をし、教科書(基礎数学) 7.4節をよく読んでおくこと。
  8. 多項式関数の積分:
    不定積分の定義について説明し、多項式関数の不定積分計算ができるよう演習する。
    準備学習:前回の復習をし、教科書(基礎数学) 7.5〜7.6節をよく読んでおくこと。
  9. 多項式関数の面積:
    定積分の定義について説明し、それと面積との関係を解説する。
    準備学習:前回の復習をし、教科書(基礎数学) 7.7〜7.8節をよく読んでおくこと。
  10. ベクトルと行列の定義:
    スカラーとベクトル、行列の定義について解説する。
    準備学習:前回の復習をし、教科書(線形代数) 1.1〜1.5節、2.1〜2.2節をよく読んでおくこと。
  11. 行列の計算:
    行列の和、差、積などの演算について解説する。
    準備学習:前回の復習をし、教科書(線形代数) 2.3〜2.5節をよく読んでおくこと。
  12. 行列と連立1次方程式:
    連立1次方程式と行列の関係を説明し、連立1次方程式の解法について説明する。
    準備学習:前回の復習をし、教科書(線形代数) 4.1〜4.2節をよく読んでおくこと。
  13. 逆行列とクラーメルの公式:
    2次正方行列の逆行列と行列式について説明し、それらを利用した連立1次方程式の解法について説明する。
    準備学習:前回の復習をし、教科書(線形代数) 2.8節をよく読んでおくこと。
  14. 学習内容の振り返り:
    準備学習:期末試験で解けなかった問題の解き方を考えておくこと。

<成績評価方法>
試験期間に実施する期末試験100%。到達目標に照らして、6段階のGrade(A+,A,B,C,D,F)で評価し、D以上の者に単位を認める。
ただし、2014年度以前入学者については、試験期間に実施する期末試験(100点満点)の得点が60点以上の者に単位を認める。

<教科書>
高木悟 他「理工系のための基礎数学」培風館
高木悟 他「理工系のための線形代数[改訂版]」培風館
必要に応じてプリントを配布する。

<参考書>
特にないが高等学校で使った教科書は参考になる。

<オフィスアワー>
木曜日13:30〜14:30(1E-317数学研究室)

<備 考>
学習支援センターの受講勧告を受けたものは、学習支援センター「基礎講座」にも出席すること。
教科書の訂正事項は下記URLを参照のこと。
http://home.att.ne.jp/air/satorut/book/index.html


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