2019年度工学院大学 建築学部

建築構法(Building Construction)[5218]

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2単位
山下 哲郎 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
石田 航星 非常勤講師  [ 教員業績  JP  EN ]
遠藤 和義 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2019/11/12

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性

<授業のねらい>
建築は建築物全体を支える躯体と,屋根,壁などの各部構法から構成されている。躯体は、自重や屋内の家具・設備の重さを支え、地震・風などによる外力に抵抗し、安全性を確保することが重要であり、躯体を理解するには材料のみならず建築構造についても理解する必要がある。他方、各部構法は快適な空間をデザインするための、壁や屋根、床などの構成方法をまとめた手順を整理したものである。これらの躯体・各部構法のなりたち,仕組み,そして働きについて,基本的な考え方をよく理解し、まずは主要な構造種別である鉄筋コンクリート造、鉄骨造、木造の構成について学んでもらいたい。

<受講にあたっての前提条件>
建築物全般について学ぶ最初の授業です。そのため、前提条件は特にありません。

<具体的な到達目標>
(1) 木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造の違いを理解している
(2) 柱、梁、床、壁などの建築を構成する部位の機能を理解し、おおよその寸法をイメージできる

<授業計画及び準備学習>
授業は「建築構法(第五版)」を基本に進めていく。本授業ではP2-P144を扱うので、当該ページを熟読しておくこと。該当箇所に関しては、各講義終了後、指示する。また、下記の内容に加え,講義した内容について,仕組みを理解し,敷衍して考える力を身につけられるよう,講義内容へのコメントを求めたり,小課題を課したりすることで,講義内容を理解しているか確認する時間を,毎回の授業に設けます。

1. ガイダンス:建築構法とは何か?(躯体と各部構法)
  準備学習:共有フォルダの授業資料フォルダに事前に掲示した資料を熟読すること
2. 建築物の形と名称
  準備学習:キューポート上に事前に掲示した資料を熟読すること
3. 建築物に要求される機能・性能と構法の関係
  準備学習:キューポート上に事前に掲示した資料を熟読すること
4. 建築物に使用される主要な材料
  準備学習:キューポート上に事前に掲示した資料を熟読すること
5 木造建築の構法
  準備学習:キューポート上に事前に掲示した資料を熟読すること
6. 鉄骨造の構法
  準備学習:キューポート上に事前に掲示した資料を熟読すること
7. RC造の構法
  準備学習:キューポート上に事前に掲示した資料を熟読すること
8. 部位と取り合い、各部構法
  準備学習:キューポート上に事前に掲示した資料を熟読すること
9. 骨組の基本と木質構造
  準備学習:キューポート上に事前に掲示した資料を熟読すること
10.鋼構造
  準備学習:キューポート上に事前に掲示した資料を熟読すること
11.鉄筋コンクリート構造
  準備学習:キューポート上に事前に掲示した資料を熟読すること
12.基礎と地盤
準備学習:キューポート上に事前に掲示した資料を熟読すること
13.耐震構造の基本と免震
  準備学習:キューポート上に事前に掲示した資料を熟読すること
14.学習内容の振り返り 
  準備学習:定期試験で解けなかった問題の解き方を考えておく。

<成績評価方法>
・定期試験により成績を決定する
・90 点以上:A+、80 点台:A、70 点台:B、65 点以上70点未満:C、60 点以上65点未満:D、60点未満:Fとする。

<教科書>
「建築構法(第五版)」内田,吉田他著(市ヶ谷出版社)
また各講義において必要な資料をキューポートより配布するので、必ず事前に印刷して授業に臨むこと。

<参考書>
「3D図解による建築構法」小見康夫著(市ケ谷出版社)

<オフィスアワー>
金曜日12:50〜13:30 (八王子校舎建築教員控室)
火曜日11:05〜12:50(新宿校舎25階2514室)

<学生へのメッセージ>
建築構法とは、快適な空間を実現するための設計上の定石を学ぶ場である。非常に基本的な内容であり、クリエイティブな職業を志望して建築学部に入学した諸君には退屈に思えるかもしれないが、本授業で扱う建築物を成立させるための基本構造や、建築物を構成する部位や部材の名称や機能を知らずして建築を設計することは不可能である。この授業で建築物の工学的な基礎知識を習得し、奇抜でありながら実現性の高い設計案を作成する基礎となる知識を学んで欲しい。

<備 考>
特になし


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