2019年度工学院大学 建築学部

建築材料(Building Materials)[5217]

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2単位
田村 雅紀 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
鈴木 澄江 特任教授  
最終更新日 : 2019/11/12

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性

<授業のねらい>
建築実務に携わる上で必須となる,木材,鋼材,コンクリートなどの構造材料から,ボード類,左官材,自然素材などの内外装材料まで,建築材料全般の基礎的知識を習得し,建築が様々な材料により組み合わされできていることなどを理解する。また建築に地域性があるように,建築材料も地域固有の特性がある点に触れ,建築材料に関する資源環境や地球環境との関わりについても理解を深める。

<受講にあたっての前提条件>
数学,化学,物理に関する初歩的な知識を習得していること。

<具体的な到達目標>
建築材料の主要な性能を表わす専門用語を理解できる。
・建築に用いる主要な構造材料および内外装材料の製造および性質に関する基礎的知識を修得できる。

<授業計画及び準備学習>
素材から建築への繋がりを学ぶための全14回の講義を行う(最終回は成績評価,素材ごとの説明順序が前後する場合あり)。毎回,準備学習用に授業メモをダウンロードし,その授業におけるキーワードを10個程度抽出してその説明を部分的に記述することとし,7回目終了時に配布された中間レポートでは記述を詳細に行い2週間後に提出する。

1. 建築材料と要求性能:鈴木
. コンクリート(1):鈴木 一般的性質と構成材料(セメント,混和材料,骨材)
 準備学習:教科書pp.75-80より,キーワード抽出・記述を行う。
2. コンクリート(2) :鈴木 調合とフレッシュコンクリートの性質
 準備学習:教科書pp.80-82より,キーワード抽出・部分記述を行う。
3. コンクリート(3):鈴木  強度と耐久性
 準備学習:教科書pp.82-86より,キーワード抽出・部分記述を行う。
4. コンクリート(4):鈴木  調合設計と各種セメント系製品
 準備学習:教科書pp.87-96より,キーワード抽出・部分記述を行う。
5. メタル素材 (1) :鈴木 鉄筋,鉄骨
 準備学習:教科書pp.31-42より,キーワード抽出・部分記述を行う。
6. メタル素材 (2) :鈴木 非鉄金属(ステンレス,銅,チタンほか)
 準備学習:教科書pp.43-58より,キーワード抽出・部分記述を行う。
7. セラミック素材(1):田村 石材の種類と性質
 準備学習:教科書pp.60-68より,キーワード抽出・部分記述を行う。
8. セラミック素材(2):田村 土の種類と性質
 準備学習:教科書pp.69-74より,キーワード抽出・部分記述を行う。
9. セラミック素材(3):田村 レンガ・瓦・タイル
 準備学習:教科書pp.97-120より,キーワード抽出・部分記述を行う。
10. セラミック素材(4):田村 石膏・漆喰
 準備学習:教科書pp.121-126より,キーワード抽出・部分記述を行う。
11. 高分子素材(1):田村  木材および木質材料
 準備学習:教科書pp.128-148より,キーワード抽出・部分記述を行う。
12. 高分子素材(2):田村  植物材料(茅・竹・紙・藺草)
 準備学習:教科書pp.149-160より,キーワード抽出・部分記述を行う。
13. 高分子素材(3):田村 プラスチック系材料および学習内容の振り返り
 準備学習:教科書pp.161-174より,キーワード抽出・部分記述を行う。
14.学習内容の振り返り

<成績評価方法>
授業にきちんと出席することが成績評価の前提。授業メモ(1/3),中間レポート(1/3)ならびに最終テスト(1/3)を踏まえ,GPAによりA+,A,B,C,D,Fの6段階評価でD以上を合格とする。

<教科書>
「野口貴文ほか,ベーシック建築材料,彰国社」(学内販売。事前購入してください)および「講義用プリント」(授業時に配付またはポータルサイトに掲示)

<参考書>
「建築材料用教材」日本建築学会編(丸善)(阿部研究室,田村研究室ならびに図書館等で借りることができます)

<オフィスアワー>
金曜授業終了後2時間,11号館11-263号(鈴木),11-201号(田村)。また,メール(代表:田村masaki-t@cc.kogakuin.ac.jp)により相談を受けることもできます。

<学生へのメッセージ>
建築材料は,形,大きさ,硬さ,色など,実際に五感で把握しないと理解できない部分が数多くあります。授業では数多く実物を紹介した上で,建築材料の特徴の説明をするので,理解を深める有意義な機会としてほしい。また,建築材料に興味がある学生は,「材料実験」「構造材料施工」「内外装材料施工」などの科目を受講するとよい。

<備 考>
本必修科目は原則2年生に再履修することができません。1年生で確実に単位取得できるように励んでください。

<参考ホームページアドレス>
材料研ホームページ http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~dt40009/


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