2019年度工学院大学 建築学部建築デザイン学科

現代建築論(Outline of Contemporary Architecture)[1M02]

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2単位
山本 想太郎 非常勤講師  
最終更新日 : 2019/11/12

<授業のねらい>
現代建築をとりまいているさまざまな文脈を、具体的な事例や理論を通して学ぶ。とくに建築家の職能、建築(的)表現といった、実践的な視点を重視したテーマについて理解を深める。

<受講にあたっての前提条件>
日本建築史、西洋建築史、近代建築史を履修修了、あるいは履修予定であることが望ましい。

<具体的な到達目標>
個々の事象の詳細な理解よりも、それらが構成する「建築」そして「設計」という総合的な概念について、各学生が独自のイメージを築くことを目標とする。

<授業計画及び準備学習>
※( )内は準備学習
1. 建築表現の歴史
  (参考書全般の概覧)
2. アート表現と建築
  (アートと建築の関係事例を調べる)
3. AIと建築
  (AI(人工知能)についての概要を調べる)
4. 建築計画とリノベーション
  (すぐれたリノベーションの事例を調べる)
5. 近代とテクトニック
  (参考書:「テクトニック・カルチャー 19-20世紀建築の構法の詩学」)
6. 建築家/コンペティション
  (参考書:「建築家を知る/建築家になる」を見る 有名な設計コンペの事例について調べる)
7. 建築の素材1 コンクリート・木
  (コンクリート・木でできた有名建築の事例を調べる。参考書:「建築家を知る/建築家になる」)
8. 建築の素材2 鉄・ガラス
  (鉄・ガラスでできた有名建築の事例を調べる。参考書:「建築家を知る/建築家になる」)
9. 住宅
  (住宅についての言説を調べる。参考書:「現代住居コンセプション 117のキーワード」)
10. 構造・安全・超高層建築
  (建築の安全性に関わる事象を調べる)
11. 建材製品・設備
  (建材製品・設備にはどのような種類があるか調べる)
12. サステイナブル
  (「サステイナブル建築」という用語の意味を調べる)
13. レポート提出・発表
  (レポートの発表を行う準備をする)
14. 学習内容の振り返り

<成績評価方法>
内容理解状況(40点分)、レポートの内容(60点分)により成績評価を行う。
レポートの採点基準として、独自の論点が構成できているかどうかを最重視する。
合計60点以上を合格とする。
定期試験期間における試験は実施しない。

<教科書>
指定教科書なし。

<参考書>
「イラスト解剖図鑑 世界の遺跡と名建築」ジョン ズコウスキー著/山本想太郎 日本語版監修(東京書籍)
「建築家を知る/建築家になる」山本想太郎著(王国社)
「テクトニック・カルチャー 19-20世紀建築の構法の詩学」ケネス・フランプトン著 松畑強+山本想太郎訳(TOTO出版)
「現代住居コンセプション 117のキーワード」プロスペクター[南泰裕+今村創平+山本想太郎] 監修(INAX出版)

<オフィスアワー>
講義前後 講師室
メールも可(atyam70@gmail.com)

<学生へのメッセージ>
本講義における「現代建築」とは建築思潮としての現代建築を意味するものではなく、受講生各自が建築の世界を包括的に感覚し、構成すべき「建築像」、さらには自らが目指していく「建築家像」そのものです。そのイメージを獲得するために、本講義を通して、対峙する建築を独自の視点で分析・感覚する力をつけてほしいと思います。それはこれから建築実務の世界に入っていく際の、重要な判断基準となりうるものです。

<参考ホームページアドレス>
http://atyam.net/


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