△現代の物理学（Modern Physics）[4E08]

＜学位授与の方針＞

◎	1. 基礎知識の習得
	2. 専門分野知識の習得
	3. 汎用的問題解決技能
	4. 道徳的態度と社会性

＜授業のねらい＞

物理学は20世紀に入ってから大きな革新を遂げ、素粒子から宇宙に至る多様な現象の背景にある基本原理の解明を積み重ねてきた。その成果は多くの産業にも応用されて現代の科学文明を築き上げたといっても過言でない。本講義では、物理学概論Aおよび物理学概論Bで学習した19世紀までの物理学を基礎にして具体的な活用例を学ぶことで、物理学の意義に関する理解を深める。

＜受講にあたっての前提条件＞

基礎数学、物理学概論Aおよび物理学概論Bを履修していることが推奨される。

＜具体的な到達目標＞

現実の諸現象における因果性について、物理学の基礎原理を基にした考察ができるようになる。

＜授業計画及び準備学習＞

1：物理学の基本原理の整理
準備学習：授業の内容を復習しておくこと
2：宇宙の歴史
準備学習：教科書の該当章を熟読し、要点をまとめておくこと
3：地球とエネルギー
準備学習：教科書の該当章を熟読し、要点をまとめておくこと
4：自動車の物理学
準備学習：教科書の該当章を熟読し、要点をまとめておくこと
5：転倒の物理学
準備学習：教科書の該当章を熟読し、要点をまとめておくこと
6：飛行機の物理学
準備学習：教科書の該当章を熟読し、要点をまとめておくこと
7：色彩の物理学
準備学習：教科書の該当章を熟読し、要点をまとめておくこと
8：電池の物理学
準備学習：教科書の該当章を熟読し、要点をまとめておくこと
9：生命維持とエネルギー
準備学習：教科書の該当章を熟読し、要点をまとめておくこと
10：エントロピーと社会
準備学習：教科書の該当章を熟読し、要点をまとめておくこと
11：お風呂の物理学
準備学習：教科書の該当章を熟読し、要点をまとめておくこと
12：楽器の物理学
準備学習：教科書の該当章を熟読し、要点をまとめておくこと
13：原子力発電と物理学
準備学習：教科書の該当章を熟読し、要点をまとめておくこと
14：学習内容の振り返り（課題提出）
準備学習：今までの授業内容全体を概観しておくこと

＜成績評価方法＞

成績は (a) 授業中の発表、および(b) 提出された課題により評価し、その割合は1：1である。総合評価点60点位上のものに単位を認める。
(a：授業中の発表) 教科書の予習内容の発表を重視するとともに、授業中の積極的な質疑応答を求める。
(b：課題) 授業内容と関連するテーマについてまとめたレポートを提出する。

＜教科書＞

笠利彦弥、藤城武彦「教養としての物理学入門」（講談社）

＜参考書＞

指定参考書なし
必要に応じ、授業の中で適宜指示する

＜オフィスアワー＞

授業の後に教場で。

＜学生へのメッセージ＞

物理学概論Aおよび物理学概論Bの知識を一応の前提として多少の数学も使いますが、物理現象に対する考え方の習得を重視します。物理学の成果が身の回りでどのように活用されているかに興味を持ち、自ら資料にあたって調べる習慣をつけてもらいたく思います。