2019年度工学院大学 建築学部建築学科

建築情報処理II(Information Processing for Architecture II)[1H14]

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2単位
山下 哲郎 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
久田 嘉章 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2019/11/12

<授業のねらい>
本演習では、前半では地震動や建物の地震応答の解析法、後半では一般的な構造解析に用いられているマトリクス法の原理を学び、建築の構造・設計に関わる高度な情報処理技術を習得します。

<受講にあたっての前提条件>
既習科目、または並行履修科目についての前提条件は特にないが、「地震工学、構造解析、構造力学T、U、線形代数学」を修得していることが望ましい。構造系、安心安全系を専攻する学生あるいは数学の得意な学生向け。

<具体的な到達目標>
前半では基本的な地震応答解析と波形分析手法、後半ではコンピューターによる構造解析において一般的に用いられるマトリクス法の原理を理解し、自ら簡単な例題が解けるようになることを目標とする。

<授業計画及び準備学習>
講義に臨む前に,資料や教科書を予め読んで予習することを前提として実施します。

第1回 ガイダンス、地震応答解析1 1質点系の振動解析、地震応答解析
    準備学習:地震工学、構造解析の該当箇所の復習

第2回 地震応答解析2 2質点系の振動解析、地震応答解析
    準備学習:地震工学、構造解析の該当箇所の復習

第3回 地震応答解析3 地震応答スペクトル、気象庁震度
    準備学習:地震工学、構造解析の該当箇所の復習

第4回 地震応答解析4 波形のフーリエ変換・逆変換・フィルター処理
    準備学習:地震工学、構造解析の該当箇所の復習

第5回 実験・解析1 微動・人力加振実験、およびデータ解析1
    準備学習:地震工学、構造解析の該当箇所の復習

第6回 実験・解析2 微動・人力加振実験、およびデータ解析2
    準備学習:地震工学、構造解析の該当箇所の復習

第7回 実験・解析3 微動・人力加振実験、およびデータ解析3
    準備学習:地震工学、構造解析の該当箇所の復習

第8回 マトリクス法による骨組構造解析1 ベクトルとマトリクスの基礎と演算
    準備学習:配布資料の「ベクトルとマトリクスの演算」の予習

第9回 マトリクス法2 マトリクス法の基本概念と多自由度バネ系の解析
    準備学習:配布資料の「ばねのマトリクス法」の予習

第10回 マトリクス法3 平面トラスの解析1
    準備学習:配布資料の「トラスのマトリクス法」の予習

第11回 マトリクス法4 平面トラスの解析2
    準備学習:配布資料の「トラスのマトリクス法」の予習

第12回 マトリクス法5 平面ラーメンの解析1
    準備学習:配布資料の「ラーメンのマトリクス法」の予習

第13回 マトリクス法6 平面ラーメンの解析2
    準備学習:配布資料の「ラーメンのマトリクス法」の予習

第14回 学習成果の確認 レポート課題の提出
    準備学習:前回までの総復習を行う。

【実務経験のある教員による授業科目】
ドーム・大空間の構造設計、免震・制振技術の開発等に携わった経験より、実務でもよく用いられる構造・振動解析の技術を基本から分かりやすく講義する。

<成績評価方法>
授業中に出題する課題の内容で評価し、60点以上の者に単位を認める。GPA評価との対応は下記の通りである。
A+:90点以上、A:80点台、B:70点台、C:65点以上70点未満、D:60点以上65点未満、F:60点未満

<教科書>
指定教科書なし。
授業時に適宜資料を配布する。

<参考書>
指定参考書なし。
授業時に適宜指示する。

<オフィスアワー>
月曜日12:30-13:00 14階第1演習室

<学生へのメッセージ>
・演習で利用するPC台数の関係上、受講者数の制限を設けます。受講者は60名とします。
・第1回目のガイダンスにて受講者数の確認を行いますので、必ず出席してください。欠席した場合には履修を認めませんので、注意してください。
・受講者が定員60名を超える場合には3年次前期までの評定値をもとに受講者を決定しますので、受講できないこともあります。


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