2019年度工学院大学 建築学部建築学科

イギリス留学建築計画(Architectural Planning Theory for the Special Program of Study in England)[0401]

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2単位
境野健太郎 准教授  
最終更新日 : 2019/11/12

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性

<授業のねらい>
本講義では、人々が生活するうえで不可欠なさまざまな建築物について、その成立の歴史と機能や役割を総合的に理解したうえで、実際に建築物が建てられる際のルールや地域の風土、空間や生活のしくみ(地域文脈)を踏まえて建築物の特徴を分析する能力を身につけることを目的とする。

<受講にあたっての前提条件>
建築計画は社会科学・文化人類学・経済学などとも深いつながりがあり、歴史を通した時代の背景を理解する必要がある。このため、教養科目として開講されている広範囲な勉強はもとより、日頃から新聞・雑誌等にも目を通しておかなければならない。また、基本的な寸法やモジュール等は、設計演習を通して体得しておく必要がある。
留学先で訪問した各種建築物について、建築物の特徴や人々の利用の状況を写真やメモに記録し、整理しておくこと。

<具体的な到達目標>
学習の到達目標は、日本とイギリスの各種施設計画の基本的な考え方を理解し、気候や環境、人々の生活のしくみが異なる地域において、建築物に求められる目的や機能を正しく把握し、計画上の工夫を総合的に読み解く知識を修得することである。

<授業計画及び準備学習>
下記の内容に加え、講義内容の理解に必要な一般教養や社会常識、あるいは時事問題などを説明するとともに、講義した内容を理解し、敷衍して考える力を身につけられるよう、講義内容へのコメントを求めたり小課題を課したりすることで、講義内容を理解しているか確認する時間を毎回の授業に設けます。
また、修得した知識を用いて分析や評価をすることで、創造的な提案能力を涵養できるよう、教員と学生が双方向で考えや意見を交わし議論する時間をグループワークの授業時間を中心に設けます。

第01回 ガイダンス 建築計画学の系譜
 準備学習:建築計画の講義を振り返る
第02回 日本の学校建築と教育プログラム
 準備学習:建築計画の講義を振り返る
第03回 イギリスの学校建築と教育プログラム
 準備学習:ホストファミリーにイギリスの学校教育の特徴とその理由を聞いておく
第04回 フィールドワーク(学校建築の機能と空間)
 準備学習:調査の視点を考えておく
第05回 日本の医療福祉政策と施設計画
 準備学習:建築計画の講義を振り返る
第06回 イギリスの医療福祉政策と施設計画
 準備学習:ホストファミリーにイギリスの医療の特徴と高齢者の生活を聞いておく
第07回 フィールドワーク(医療施設の機能と空間)
 準備学習:調査の視点を考えておく
第08回 日本の住宅政策
 準備学習:建築計画の講義を振り返る
第09回 イギリスの住宅政策と住まい
 準備学習:ホストファミリーにイギリスの住宅の特徴とその理由を聞いておく
第10回 フィールドワーク(イギリスの住宅と暮らし)
 準備学習:調査の視点を考えておく
第11回 イギリスらしい建築物の事例収集
 準備学習:建築物の事例を収集し、「イギリスらしさ」とその理由について考えておく
第12回 イギリスと日本の各種建築物の比較考察
 準備学習:収集したイギリスの事例と日本の建築物の違いの理由を考えておく
第13回 フィールドワーク(各種建築物の機能と空間分析)
 準備学習:調査の視点を考えておく
第14回 イギリス建築に関する発表と総合討論
 準備学習:発表資料を整理し、伝わるプレゼンテーションのための工夫をする
第15回 学習内容の振り返り
 準備学習:前回までの総復習を行う

<成績評価方法>
評価はレポート、演習(発表)により行う。
講義の4分の3(11回)以上の出席をもって、成績評価の対象とする。成績評価は、レポート(50%)、演習発表(50%)を目安に判断し、総合的に評価する。

<教科書>
指定教科書なし。
講義資料を事前に配付する。渡英前に各自で印刷し持参する。

<参考書>
指定参考書なし。参考となる文献については、講義の中で適宜紹介する。

<オフィスアワー>
毎週木曜日13:00〜13:30、新宿キャンパス25階 A-2573号室
講義の前後、または事前に sakaino☆cc.kogakuin.ac.jp まで連絡があった場合は、この限りではない。(☆を@に直してください)


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