2019年度工学院大学 建築学部まちづくり学科
建築情報処理I(Information Processing for Architecture I)[4H15]
2単位 後藤 敏明 非常勤講師
- <学位授与の方針>
| 1. 基礎知識の習得 | ○ | 2. 専門分野知識の習得 | ◎ | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 |
- <授業のねらい>
- 今日ではコンピューター利用した情報処理の利用は建築の設計、施工監理に於いて必須となっている。
本講義では建築設計に用いる情報処理技術(一般にCAD、CGといわれているもの)の基礎を習得する。
- <受講にあたっての前提条件>
- 基礎的なパソコンの操作技能(オフィスソフトの操作程度)を取得していることを前提に授業を進める。
与えられた授業時間内で必要とされるすべての操作技法を取得する事が困難なため、自宅(第1演習室でも可)での予習、復習は必須となる。 そのため、授業で用いるソフトをインストール出来るパソコン(WIN,MACどちらでも可)の所有が望ましい。
- <具体的な到達目標>
- 本講義では主にデザイン系の設計事務所で用いられているCADソフトである「VectorWorks」(大学にインストールされているプログラムは2017版)を用いて二次元作図(配置、平面図)と三次元デザイン手法を学ぶ。
また、課題制作を通じ、画像処理ソフト(Photoshop)等を併せて使用し、コンピュータを用いた基本的なプレゼンテーションの技能を習得することを目標とする。
- <授業計画及び準備学習>
- 1.二次元CADの初期設定、基本操作の習得(1)
VectorWorksによる小住宅の配置平面図を作成を通じ、CADによる基本的な製図手法を学ぶ。 準備学習:オリエンテーション時に配布する履修ガイダンス資料を事前に確認しておく事。 後述する参考書、配布する資料等により、コマンド操作の復習を行うこと。
2.二次元CADの基本操作の習得(2) VectorWorksによる小住宅の配置平面図を作成 準備学習:コマンド操作の復習を行うこと。(次週授業開始前に完成図提出)
3.VectorWorks(三次元機能)に依るモデリングの基本操作手法を学ぶ。 VectorWorksによるプリミティブな三次元図形のモデリング(机、椅子等の制作)を学ぶ。 準備学習:三次元コマンド操作の復習を行うこと。
4.より高度な三次元機能の操作手法を学ぶ。 小住宅のモデリングとレンダリング(画像化)を学ぶ。 準備学習:配布資料を元にVectorWorksの操作方法を復習しておくこと。
5.より高度な三次元機能の操作手法を学ぶ。(2) 小住宅のマッピング、添景の配置、カメラの設定を学ぶ。(次週授業開始前に完成図提出)
6.Barcelona Pavilion のモデリング、レンダリング VectorWorksによるBarcelona Pavilion のモデリング、レンダリングを行う。 準備学習:VectorWorksの操作方法を復習しておくこと。
7.演習課題 準備学習:演習課題のスケッチ
8.演習課題 準備学習:演習課題のモデリング
9.演習課題 演習課題のマッピング、プレゼンシートの作成 準備学習:プレゼンシートの作成
10.課題の発表会(講評) 11.VectorWorksのより高度な機能の解説
12.VectorWorkとPhotoShop(画像処理ソフト)及びCINEMA4D(3Dモデリング、アニメーションソフト) との連携
13.最終課題の修正 10週に提出した各自課題をより良いものに修正する。(課題修正物提出) 準備学習:前週までに学習した各ソフトの操作方法を復習しておくこと。
14.自習 各自この演習で学んだ学習内容を振り返ること。
- <成績評価方法>
- 定期試験は行わない。主に最終提出課題(100点満点)で、評価する。
演習授業のため課題評価点から欠席1回につき5点減点する。 授業途中の小課題を若干評価に加点する。 以上、合計60点以上のものに単位を認める。
- <教科書>
- 指定教科書無し
初回授業時にPDF資料(A&A社作成「はじめよう!VectorWorksArchitect」2017版を配布する。 此はhttp://www.aanda.co.jp/ct/tutorial.html に各種チュートリアルファイル共に掲載されている。 授業内容の予習、復習に利用願いたい。
- <参考書>
- 指定参考書無し
「VectorWorks」に関して参考書の代わりにhttp://www.aanda.co.jp/seminar/ondemand.htmlページの「VectorWorksArchitect」で基本機能のビデオ動画教材が観れます。 また、前出 http://www.aanda.co.jp/ct/tutorial.html にはVectorWorks2017シリーズの住宅モデリングガイドが掲載されています。 授業と多少内容は異なりますが参考にしてください。 更に、このページには新しい2019年版も掲載されています。個人で学生用バージョンを購入した方は此方をダウンロードしてください。
- <オフィスアワー>
- 木曜日 17:30〜18:00 第一演習室
- <学生へのメッセージ>
- ・3年生オリエンテーションにて履修ガイダンスの際に希望者を集計し、定員を超える場合、受講者数の制限を設けます。希望者は必ずオリエンテーションに出席してください。
欠席した場合は希望表を配布しませんので、注意してください。 ・授業中の質問方法、各種ソフトの操作方法等は授業前半で行う為、遅刻をするとその日の授業に付いて行けなく為ります。遅刻は避けてください。 ・Vectorworksには無償版は有りません。 学生用バージョン(2019単年度版)は\20,000(税別)ですが建築事務室で申込用紙を入手すると¥10,000(税別)になります。(学校にインストールされているバージョンは2017年度版です)
- <備 考>
- ・パソコンの電源投入から使用ソフトの立ち上げまでに10分程度の時間が掛かります。
初回授業時に使用ソフトの初期設定の仕方を講義いたしますので、2回目以降は授業開始時間までにパソコンの立ち上げを済ませて、速やかに授業が開始出来るよう事前に準備をしてください。 ・授業で扱うCAD・CGデータは大きな容量のため、大学より各個人に与えられたサーバーの容量を簡単に超えます。そのため、必ずUSBメモリ(32GB以上)を授業時には用意願います。
- <参考ホームページアドレス>
- 上記参考書欄参照のこと
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