2019年度工学院大学 第1部電気システム工学科

国際関係論A(International Relation A)[3B21]

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2単位
小野  一 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2019/11/12

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性

<授業のねらい>
国際関係論のスタンダードな知見の概要を学ぶ。

<受講にあたっての前提条件>
特になし。

<具体的な到達目標>
本講義での達成目標は以下のとおり。
(1) 政治、経済、社会、文化などの領域にわたる学際的研究としての国際関係論の特性をふまえつつ、その概略的理解を得る。
(2) 習得した理論を事例分析に適用する技法を学ぶ。
(3) 時事問題への関心を深め、それらを体系づけて考察する技能と態度を確立する。
(4) 国際化時代に生きる自立した市民としての素養と責任感覚を涵養する。
(5) 社会科学の学修の基本である、分析力、思考力、表現力を養成する。

<授業計画及び準備学習>
(1) イントロダクション
【第1部】 国際政治学
(2) 「国際社会」とはどのような社会か:国民国家と「主権」概念
(3) 平和と安全保障をめぐる学説史 −− 理想主義と現実主義(テキスト1、2章)
(4) 冷戦体制(テキスト3章)
(5) ポスト冷戦時代の地域紛争(テキスト3、4章)
【第2部】 国際経済の現在
(6) 戦後国際経済秩序:ブレトンウッズ体制とその崩壊(テキスト5章)
(7) ブレトンウッズ以後の政策協調、そしてグローバル化時代へ(テキスト5章)
(8) タックス・ヘイブン
(9) ギリシャ危機からユーロ危機へ
【第3部】 噴出する問題状況
(10) 南北問題と地球環境問題を統一的にとらえる視点(テキスト7、8章)
【第4部】 国際化時代と日本
(11) 戦後日本外交史(1)対米関係(テキスト9、10章)
(12) 戦後日本外交史(2)対アジア関係(テキスト9、10章)
(13) 戦後日本の経済外交(テキスト10章)
【期末試験】
(14) 学習内容の振り返り
※ 各回の授業計画の末尾に記されているテキストの該当箇所を、準備学習のための参考にすること。その表示がない場合には、前回の授業の復習をした上で授業に臨むこと。具体的な課題が指示されている場合は、それに従うこと。

<成績評価方法>
授業時間中に小レポートを適宜実施する。最終的な成績は学期末の教場試験を主たる評価基準とし、平常点を含む総合評価において60点以上を獲得した場合に合格とする。成績評価はA+〜Fの6段階で行い、D以上の者に単位を認める。詳細は初回講義時に説明する。

<教科書>
原彬久編『国際関係学講義』(有斐閣)

<参考書>
講義中に指示する。

<オフィスアワー>
八王子校舎1号館1E-310号室:木曜日12:30〜13:30
新宿校舎27階2744号室:火曜日11〜12時
上記以外にも、事前に協議の上で研究室来訪の日時を予約することができる。休暇中は必ず事前に予約した上で来室すること。

<学生へのメッセージ>
平和を望む多くの人々の願いとは裏腹に、今日の世界には紛争が絶えない。グローバル化の負の側面として経済格差がますます拡大する一方で、地球環境問題のような新しい問題も起こってきている。国際化時代に生きる私たちには、いやおうなしに、このような問題について理解し、考え、行動することが求められる。暴力でなく理性により問題を解決していくという人類史の営みを、逆行させてはならないからである。


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