2019年度工学院大学 工学部電気電子工学科

応用電気電子工学(Applied electrical and Electronic Engineering)[5H06]

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2単位
向井 正和 准教授  
最終更新日 : 2019/11/12

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性

<授業のねらい>
電気電子工学の応用分野である電熱工学と分散型電源を対象とし,産業や家庭で利用されている実機に関連した電気電子応用の知識を習得することが目的である.電気技術者として必要な電熱についての知識を身につけ,具体的な計算ができるようになる.また,近年注目されている分散型電源の基礎的事項について理解できるようになる.

<受講にあたっての前提条件>
微分・積分の基礎的事項を習得していること.

<具体的な到達目標>
・電熱工学の基礎的な事項について説明できる
・電熱工学に関する計算ができる
・電気主任技術者試験の電熱の問題を解くことができる
・分散型電源の基礎的事項について説明できる

<授業計画及び準備学習>
1 熱の基礎事項(教科書§9.1-9.2)
温度と熱量の単位・熱の移動について学習する

2 発熱体(教科書§10.1-10.2)
発熱体の種類・材料について学ぶ

3 発熱体・耐火材料と保温材料(教科書§10.2-11.1)
発熱体の材料・耐火材料について学習する

4 耐火材料と保温材料・家庭電熱(教科書§ 11.2-§12)
保温材料とPSE, JISなどについて学ぶ

5 電気炉(教科書§13.1-13.4)
電気炉の種類・電極材料・抵抗炉・電気炉の所要電力について学ぶ

6 電気炉(教科書§13.5-13.8)
アーク炉・誘導炉・電気炉用電源設備について学ぶ

7 電気乾燥(教科書§14.1-14.6)
乾燥・湿度・電熱乾燥機・高周波乾燥を学習し,赤外線乾燥・農業電熱について学ぶ

8 中間試験(授業内試験)

9 電気溶接(教科書§15.1-15.3)
電気溶接の種類・アーク溶接について学ぶ

10 電気溶接(教科書§15.4-15.6)
電気溶接・抵抗溶接・特殊溶接について学習する

11 電気冷凍(教科書§16.1-16.9)
冷凍の原理・触媒・冷凍能力・ブライン・冷凍機・熱ポンプ・熱電冷凍・吸収式冷凍機について学ぶ

12 工程管理(配布資料)
工程管理についての手法を学ぶ

13 分散型電源(配布資料)
分散型電源について太陽光・風力発電などを学習する

14 学習内容の振り返り

<成績評価方法>
2/3以上の出席が必須.「試験期間中の試験」と「授業内で行う小テスト」とを7:3の割合で評価する.
A+〜Fの6段階で評価してD以上の者を合格とする.

<教科書>
深尾,増田,雨宮,佐土根,改訂 電気応用(1),コロナ社,1984

<参考書>
植月唯夫 編著,電気応用とエネルギー環境,コロナ社,2016
森本雅之,電気エネルギー応用工学,森北出版株式会社,2015

<オフィスアワー>
日時:月曜日 10:00-11:00
場所:新宿キャンパス A-2216号室

<学生へのメッセージ>
電気電子工学の発展に伴いその応用分野は多岐にわたり著しい進歩を示している.基礎としてこの講義を受講し,今後の勉強・研究に生かしてもらいたい.


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