2019年度工学院大学 工学部電気電子工学科

電力エネルギー発生(Electrical Power Generations)[5B05]

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2単位
野呂 康宏 教授  
最終更新日 : 2019/11/12

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性

<授業のねらい>
水力、火力、原子力発電および新しい発電の発電原理・装置・運転など全体システムについて理解し、電力エネルギーの発生に関する基礎および実用面での知識を身につけることを目標とする。

<受講にあたっての前提条件>
エネルギー・環境倫理を習得していること。

<具体的な到達目標>
・水力発電の方式、水力学、関連設備の構造や働きを理解し、発電出力や効率の計算方法を習得する。
・火力発電の仕組みと熱力学、関連設備の構造や働きを理解し、効率やCO2発生量の計算方法を習得する。
・原子力発電の仕組みと炉形式、原子燃料サイクルについて理解する。
・様々な新しい発電方式について原理や構成の概要を理解する。

<授業計画及び準備学習>
1.電力エネルギー発生の概要 発電に利用されるエネルギー源と発電技術の発達について学ぶ
   準備:第1編を予習する
2.水力発電(1) 発電方式、水力学、発電所出力、水車の比速度について学ぶ
   準備:第2編1〜2章を予習する
3.水力発電(2) 取水、放水設備および水車の種類と特性について学ぶ
   準備:第2編3〜4章を予習する
4.水力発電(3) 水車発電機と電気設備について学ぶ
   準備:第2編5章を予習する
5.水力発電(4) 揚水発電システムおよび水力発電所の運転・保守について学ぶ、理解度テスト
   準備:第2編6〜7章を予習する
6.火力発電(1) 火力発電所の仕組みと熱力学について学ぶ
   準備:第3編1章を予習する、熱力学は特に熟読しておく
7.火力発電(2) ボイラー、タービンおよび付属設備について学ぶ
   準備:第3編2〜3章を予習する
8.火力発電(3) タービン発電機と電気設備について理解し、発電計画・熱効率計算を学ぶ
   準備:第3編4〜5章を予習する
9.火力発電(4) コンバインドサイクル発電とガスタービン発電について学ぶ、理解度テスト
   準備:第3編8〜9章を予習する
10.原子力発電(1) 原子力発電の仕組みと核反応、構成要素について学ぶ
    準備:第4編1〜2章を予習する
11.原子力発電(2) 原子力発電所の炉形式とタービン発電機について学ぶ
    準備:第4編3章を予習する
12.原子力発電(3) 原子燃料サイクルと原子力発電所の安全防護設備について学ぶ、理解度テスト
    準備:第4編4〜5章を予習する
13.新しい発電 太陽光発電、風力発電、地熱発電、燃料電池発電などについて原理や構成を学ぶ
    準備:第5編1〜7章を予習する
14.学習内容の振り返り
    準備:全体の総復習を行う

<成績評価方法>
試験期間に実施する期末試験(50%)および授業内で実施する理解度テスト(50%)で評価する。
A+〜Fの6段階評価でD以上の者を合格とする。
毎回の授業に出席することを前提とする。

<教科書>
「発電・変電」改訂版(青カバー) 電気学会 ISBN4-88686-223-3

<参考書>
「発電工学」 電気学会 ISBN4-88686-239-X

<オフィスアワー>
月曜日 11:00-12:15 (新宿キャンパスA2377)
オフィスアワー以外の時間の場合、事前にメール等で連絡をいただきたい。

<学生へのメッセージ>
発電がどのように行われているか、理論から実用面まで広範囲に学べて、今後の電気エネルギーを検討する際の基盤になる知識を獲得できる。


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