2019年度工学院大学 工学部電気電子工学科

シミュレーション言語演習I(Practice in Simulation Language I)[2G17]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

1単位
福岡 豊 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2019/11/12

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性

<授業のねらい>
受講生は、C言語を使ったプログラミングの基礎を習得する。また、コンピュータを利用した演習を積極的に行い、学習する態度を身につける。

<受講にあたっての前提条件>
前提とする科目はないが、コンピュータの利用に慣れていることが望ましい。

<具体的な到達目標>
【知識に関する到達目標】
 ● C言語を用いて基本的なプログラムを作成できる。
 ● プログラム作成に必要なアルゴリズムを考えることができる。
【スキルに関する到達目標】
 ● 学んだ内容を用いてプログラムを作成するなど、積極的に学ぶ態度が身についている。

<授業計画及び準備学習>
各回の授業では、それ以前の授業で学んだ事項も使うので、教科書で十分に復習すること。また、毎回、コンピュータを用いた実習を行うので、各自で考えてプログラムを作ることが大切である。授業期間中に数回、作ったプログラムを課題として提出してもらうので、各自が真剣に取り組むことが大切である。課題の解答例は、KuPortを通じて配布する。

第1回:ガイダンスと基礎的事項(第1章)
 講義内容および進め方について説明する。また、簡単なプログラムの作成・実行法について実習する。
第2回:アルゴリズムとは
 プログラミングの基本はアルゴリズムを考えることにあるので、アルゴリズムとは何かについて、身近な例を用いて説明する。
第3回:変数の型と演算(第2章)
 プログラムで使用できる変数やその型、四則演算について説明する。
第4回:プログラムの制御―if文による分岐(第3章)
 プログラムの制御のうち、if文を用いた分岐について説明し、これを用いたプログラミング実習を行う。
第5回:プログラムの制御―if文およびswitch文による分岐(第3章)
 プログラムの制御のうち、switch文を用いた分岐について説明し、第4回の内容と合わせてプログラミング実習を行う。
第6回:プログラムの制御―do文およびwhile文による繰返し(第4章)
 プログラムの制御のうち、do文とwhile文を用いた繰返しについて説明し、これを用いたプログラミング実習を行う。
第7回:プログラムの制御―for文による繰返し(第4章)
 プログラムの制御のうち、for文を用いた繰返しについて説明し、第6回の内容と合わせてプログラミング実習を行う。
第8回:配列(第5章)
 配列の概念について説明し、これを用いたプログラミング実習を行う。
第9回:多次元配列(第5章)
 より複雑な配列である多次元配列について説明し、第8回の内容と合わせてプログラミング実習を行う。
第10回:関数の基礎(第6章)
 C言語における関数の概念について説明し、簡単なプログラムを作る実習を行う。
第11回:変数の有効範囲と関数(第6章)
 変数の有効範囲と関数の関係、関数と呼び出し側で値を受け渡す方法について説明する。また、この内容を理解するためにプログラミング実習を行う。
第12回:関数とポインタ(第10章)
 関数との値の受け渡しにポインタを用いる方法を説明し、ポインタを理解するためのプログラミング実習を行う。
第13回:ファイル処理(第13章)
 データをファイルから読み込んだり、計算結果をファイルに書き込む方法について説明し、プログラミング実習を行う。
第14回:学習内容の振り返り
 第1〜13回の内容を振り返り、C言語を用いたプログラミングについて、より深く理解する。

<成績評価方法>
定期試験(60%)、課題レポート(40%)によって評価する。課題は授業中の実習で作ったプログラムを提出するものであり、授業時間内に理解してプログラムが作れるように心がけること。定期試験はプログラミングの基本を理解しているかを問う問題が中心である。到達目標を考慮してA+〜Fの6段階で評価してD以上の者を合格とする。

<教科書>
柴田望洋、新版 明解C言語 入門編、ソフトバンククリエイティブ

<参考書>
指定参考書なし

<オフィスアワー>
火曜 10:30〜11:00、昼休み 講師室(八王子校舎 1N-125)
月曜 9:30〜10:30 新宿校舎 A-2312

<学生へのメッセージ>
プログラミングの基礎を習得することを目的とする。自分で考えてプログラムを作ることが、習得のための早道である。授業終了時に課題の提出を求めることがあるので、授業時間に真剣に取り組むことが大切である。

<備 考>
教科書は毎回、持ってくること。


ナンバリングはこちら
このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2019 Kogakuin University. All Rights Reserved.