2019年度工学院大学 工学部電気電子工学科

フランス語初級II(Basic French II)[2420]

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1単位
沼田 憲治 非常勤講師  
最終更新日 : 2019/11/12

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性

<授業のねらい>
この授業は、フレンチ・ポップスを通して、音声と文字の両面からフランス語の音とリズムを体得し、その基礎を確立することを目的とする。
 そのため、授業では与えられた課題曲を、リスニングと発声練習を繰り返しながら、数回かけて歌えるようになるまで暗唱する。また、参考曲も含めた歌詞の中の重要なフレーズを暗唱し、耳で聞いて書き取れるようにする。その過程で練習問題をこなしながら、自然に文法知識が身につくようにする。

<受講にあたっての前提条件>
フランス語初級Tを履修していること。

<具体的な到達目標>
(1)比較的易しいフランス語の曲の歌詞を暗唱し、メロディーに乗せて歌うことができる。
(2)比較的易しいフランス語の曲の中の重要なフレーズを耳で聞いて、書き取ることができる。
(3)歌や朗読を通してフレーズ単位での正しい発音を身につける。
(4)授業で覚えた曲をカラオケで最後まで正確に歌い切ることができる。

<授業計画及び準備学習>
第1回 9月17日
夏休みの課題提出/前期の復習
準備学習:夏休みの課題を仕上げてくる。課題曲(1)〜(4)を復習しておく。
第2回 9月24日
課題曲(5)Sous le ciel de Paris1/練習曲(3)Si je chante/「誰々が〜する」/パリの名所を覚える
準備学習:課題曲(5)の歌詞をノートに書いてくる。
第3回 10月1日
課題曲(5)Sous le ciel de Paris2/練習曲(8)Le pont Mirabeau /場所の表現
準備学習:課題曲(5)を毎日1回以上歌う。
第4回 10月8日
課題曲(6)La Marseillaise1/「どこどこへ行く」・「どこどこから来る」
準備学習:課題曲(6)の歌詞をノートに書いてくる。
第5回 10月15日
課題曲(6)La Marseillaise2/命令文を作る(人に物をあげる)
準備学習:課題曲(6)を毎日1回以上歌う。「どこどこへ行く」と「どこどこから来る」という文をそれぞれ5つ書いてくる。
第6回 10月29日
ここまでの復習/文法のまとめ/朗読チェック1/小テスト
準備学習:これまでに覚えた練習曲・課題曲を練習し、疑問点をまとめておく。
第7回 11月12日
課題曲(1)Les Champs-Elysées3/昨日したことを言う/「誰々に〜する」
準備学習:課題曲(1)の1番を復習し、2番・3番をノートに書いてくる。指定されたフレーズを10回書く。
第8回 11月19日
課題曲(1)Les Champs-Elysées4/練習曲(8)Irrésistiblement /時間に関する語彙を覚える/朗読チェック2
準備学習:課題曲(1)の2番・3番を毎日1回以上歌う。
第9回 11月26日
課題曲(7)Du soleil au cœur1/かつてしたこと・今すること/朗読チェック3
準備学習:課題曲(7)の歌詞をノートに書いてくる。昨日したことを示す文と自分が生まれた年を示す文を作ってくる。
第10回 12月3日
課題曲(7)Du soleil au cœur2/練習曲(9)Je veux /過去の状態・現在の状態/朗読チェック4
準備学習:課題曲(7)を毎日1回以上歌う。「以前は〜だった。しかし、○○があって、今は〜だ」という文を作ってくる。
第11回 12月10日
課題曲(1)(5)(6)(7)総復習/曲の背景を知る
準備学習:課題曲(1)(5)(6)(7)を歌いながら、歌詞を書く。
第12回 12月17日
プレゼンテーション(課題曲の発表、朗読)
準備学習:課題曲(1)(5)(6)(7)の中から一曲選び、歌う練習を繰り返しする。指定されたフレーズを繰り返し朗読する。
第13回 12月24日
フランスの最新音楽事情
準備学習:授業で扱わなかったフランス語の曲の中から気に入ったものを探し、背景や歌詞の意味を調べておく。
第14日 1月7日
学習内容の振り返り
準備学習:定期試験で分からなかった問題の正解を考えておく。

<成績評価方法>
まずは、授業計14回全てに出席することが成績評価の大前提となる。
その上で、以下のような評価割合となる。
1 期末試験(50%)、2 プレゼンテーション(20%)、3 小テスト(10%)、4 宿題・レポート(10%)、5 授業への参加具合(10%)
なお、期末試験は定期試験期間中に実施する。

<教科書>
『ポップ・フランセ−−フレンチ・ポップスで学ぶフランス語−−/Pop français』(杉村裕史著、駿河台出版社)定価2500円。

<参考書>
参考書の類は特に必要なし。仏和辞典については、授業時に指示する。

<オフィスアワー>
授業の後に教場で。事前にメールで連絡を入れることが望ましい。

<学生へのメッセージ>
この授業に向いているのは、音楽が好きで、好奇心の旺盛な、意欲的な学生である。
 歌詞を覚えるにあたっては、Youtube等で曲を繰り返し聴いて、メロディーといっしょに覚えるようにすることが大切である。もちろん、言葉の意味を考えることも必要だが、それ以上に言葉を音として捉えること。日本語の歌を覚えるときにどういう方法をとっているのかを思い出してみよう。お気に入りのテレビのCMやドラマの主題歌が、思わず口を出てしまうことがないだろうか? フレンチ・ポップスを覚える場合も、その域に達するようになればしめたものである。最初は原曲のテンポについていくのは難しいだろうが、「ノリ」を大事にし、なり切って歌ってみよう。
 一方で、正確な発音を身につけることも忘れてはならない。そのために効果的なのが「朗読」である。一旦メロディーから離れ、歌詞を一個のテクストとてして暗唱できるようになるまで、何度も読んでみよう。その際大切なのが、フランス語の綴りと発音の関係性を意識することである。次に、ある程度暗記できた時点で、今度は歌詞を声に出しながら、手で書いてみよう。これを繰り返すことによって、音と文字の双方からフランス語のリズムを徐々に体に染み込ませていく。
 朗読の際に活用してほしいのが、教科書付属のCDである。そのままでは活用し切れないと思われるので、教科書を購入したら、すぐにCDをmp3化しスマホ等の携帯端末で毎日、いつでも、どこでも聴けるようにしておくこと。授業で数回曲を聴いただけで歌えるようになるわけがない。日常的にフランス語の音のシャワーを浴びることが大切である。フランス語は歌うように話し、話すように歌うとよく言われる。この授業を通して、フランス語の音楽性を少しでも体感してもらいたい。

<備 考>
教室内活動を重視することに加え、歌と朗読のプレゼンテーションを実施するため、最大履修人数は40名とする(理想は20名前後)。これを超過した場合は、抽選等の方法による履修制限を行なう。


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