2019年度工学院大学 第1部機械システム工学科

環境制御工学(Environmental Equipment and Systems)[3B08]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
田中 俊博 非常勤講師  
最終更新日 : 2019/11/12

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性

<授業のねらい>
地球規模においては炭酸ガス濃度が上昇し、地球温暖化が進行し異常気象が今後も多発するといわれており、CO2削減が国際的に実施されることが重要である。2016年にはパリ協定が締結され、地球規模で炭酸ガス削減の実行が開始されてきている。
持続型社会形成にはエネルギー、地球温暖化(CO2削減)を視野に入れて活動することが要望されている。この授業では学生は環境問題をエネルギー問題ととらえ、循環型社会と省エネについて考えることを要望する。さらには、市民の生活・環境に関する「環境装置」すなわち、水処理装置・プラント、廃棄物処理装置・プラント、について基本原理と構成を理解し、最新技術について学生は理解する。

<受講にあたっての前提条件>
1)環境(地球温暖化、水質汚濁、廃棄物など)、エネルギーについて興味を持つ学生
2)できるだけ、化学の一般知識(高校程度)に興味を持つ人に受講してもらいたい。本授業と並行して燃焼・エネルギーの勉強することを望む。

<具体的な到達目標>
1)(JABEE学習・教育到達目標)
(JABEE機械システム基礎工学プログラムの学習・教育到達目標)D:◎
2)環境はルールである。環境に関する日本国の法律の趣旨を理解する。
3)発電する場合、得られるエネルギーと炭酸ガスの発生量を理解する。
4)物質の流れを原単位をもとに物質収支で表すことができる。
5)環境の浄化は分離と分解の単位操作であることを理解できる。

<授業計画及び準備学習>
1. ・環境制御工学の授業の進め方 
・地球温暖化、地球・我が国を取り巻く環境の諸課題と持続型社会形成のための対応
2. ・温室効果ガスの削減とエネルギー、
  ・環境基本法、公害の種類
3. エネルギーを巡る課題とエネルギーの動向
4. 水処理装置 その1. (生活と浄水処理)
  浄水装置;沈殿、凝集沈殿、砂ろ過、膜ろ過,殺菌 
5. 水処理装置 その2. (産業と浄水処理)  
  純水装置ほか、イオン交換、活性炭ろ過 
6. 演習1
7. 水処理装置 その3.(生活と汚水処理);下水道と下水処理、
8. 水処理装置 その4.(産業と汚水処理):省エネ、創エネの廃水処理
9. 演習2
10. 水処理と汚泥処理の関係(濃縮,脱水,焼却,資源回収)
11. 廃棄物処理装置 その1. 廃棄物と廃棄物処理の概要
12. 廃棄物処理装置その2. エネルギー回収と焼却装置 
13. 演習3
14. 授業の振り返り

<成績評価方法>
(1)2015年度以降学生に対して
1)試験期間内に行う期末テストの成績を70%、演習時間の演習問題(3回の合計値)の成績を30%(各回10%)とし、本授業の理解度をA+,A,B,C.D,Fの6段階で評価する。
評価D以上のものを合格とする。
2)・期末テストは演習問題の応用問題とする。
  ・演習問題は、授業のノート、教科書(配布プリント)を参照して独力で回答すること。

(2)2014年度以前の学生に対し
1)期末テストの成績を70%、演習問題(3回の合計値)の評価を30%の割合で評価し、総合点が60点以上の者に  単位を認める。
2)演習問題は1回の演習問題を10点満点で評価し、各回の点数を加算し30点満点とする。
3)・期末テストは演習問題の応用問題とする。
  ・演習問題は、授業のノート、教科書(配布プリント)を参照して独力で回答すること。

<教科書>
<教科書>指定教科書はなし。
授業時にプリントを配布する。

<参考書>
水環境工学(改訂2版)松尾友矩編 オーム社
<資料> インターネットで入手できます。
・エネルギー白書
・日本の水資源

<オフィスアワー>
授業の後に教場で対応します。事前の授業後でアポイントを取ることが望ましい。

<学生へのメッセージ>
地球上ではエネルギー、人口問題も含め持続型社会の形成が今後要求されます。人間は多くの資源を使って生活しています。人間が生活する上で、環境;地球温暖化、水質汚濁、ごみ問題等多くの課題があります。環境を保全する技術を一緒に勉強しましょう。

<備 考>
各演習(演習1〜演習3)を行った次回の授業では演習の答案を返却しますので、できるだけ授業に出席してください。


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