| 2019年度工学院大学 第1部機械工学科
 
 
○工業数学A(Engineering Mathematics A)[2A01]
 2単位
 橋本 成広 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
 金野 祥久 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
 
 
<学位授与の方針>| ○ | 1. 基礎知識の習得 |  | ◎ | 2. 専門分野知識の習得 |  |  | 3. 汎用的問題解決技能 |  |  | 4. 道徳的態度と社会性 | 
<授業のねらい>工学の基本となる数学を,微分方程式の解法と数値計算法の2つの観点から理解する.微分方程式は,時間とともに変動するシステムの分析に欠かすことのできない分析手法の一つである。数値計算法は,プログラミングに対する考え方を与える.<微分方程式>
 1階常微分方程式 (変数分離形,同次形,一階線形微分方程式,完全微分形,積分因子)を理解し,解法を身につける.本科目を履修する前に「数学I」,「数学II」,「数学演習I」,「数学演習II」 を履修しておくこと。また、本科目の内容は、動きのあるものすべてに適用可能なので多くの専門科目の基礎になっている。 とくに、3年後期に開講する 「制御工学」では、微分方程式と線形代数学の知識を必要とするので注意してほしい。
 <数値計算法>
 1. 解析的には積分できない関数やデータを数値的に積分する方法を理解し、使えるようになる。
 2. 線型方程式(連立1次方程式)の解法を理解し、使えるようになる。
 3. 解析的には求めづらい非線形代数方程式の根を、数値計算によって求める方法を学ぶ。
<受講にあたっての前提条件>本科目を履修する前に、「数学I」、「数学II」により微分積分学を習得しておくこと.<具体的な到達目標>1. 1階常微分方程式 (変数分離形,同次形, 一階線形微分方程式)を理解し,解法できること.2. 1階常微分方程式 (完全微分形,積分因子)を理解し,解法できること.
 3. 数値積分法の基礎、補間型積分則を理解し、1変数の問題に適用できること。
 4. 非線型方程式の解法を理解し、1変数の問題に適用できること。
 5. 線形方程式の直接解法を理解し、簡単な問題に適用できること。
 (JABEE学習・教育到達目標)
 「機械工学エネルギー・デザインプログラム」:D(◎)
<授業計画及び準備学習>講義は受講登録者を2グループに分け,7回ごとに内容(微分方程式と数値計算法)を並行して行い,7回ごとで入れ替えて行う.<微分方程式>
 1. 微分方程式とは(高校数学の復習)
 2. 1階常微分方程式 (変数分離形,同次形)
 3. 1階常微分方程式 (一階線形微分方程式)
 4. 1階常微分方程式 (完全微分形)
 5. 1階線形微分方程式 (完全微分形 積分因子)
 6. 中間試験
 7. 学習内容の振り返りまたは演習
 <数値計算法>
 8. 授業の進め方のガイダンス、数値積分法(1)(電子教材により予習・復習する)
 9. 数値積分法(2)(電子教材により予習・復習する)
 10. 非線型方程式の解法(1)(電子教材により予習・復習する)
 11. 非線型方程式の解法(2)(電子教材により予習・復習する)
 12. 線型方程式の直接解法(電子教材により予習・復習する)
 13. 期末試験
 14. 学習内容の振り返りまたは演習
 
 なお、各分野ごとの試験を中間試験・期末試験として授業期間内および定期試験期間内に実施する。
<成績評価方法>授業中の演習20%+中間試験40%+期末試験40%により成績を評価し、Grade D 以上の者に単位を認める。<教科書>微分方程式:「すぐわかる微分方程式」石村園子著(東京図書) 数値計算法:配布プリントを用いる
<参考書>「計算力をつける微分方程式」藤田育嗣,間田潤著(内田老鶴圃)「生体機械工学入門」橋本成広著(コロナ社)
<オフィスアワー><微分方程式>橋本成広 八王子:水曜日5時間目:8号館3階305教員室および1号館1階講師室
 新宿:木曜日14:00-15:00:17階教員室
 その他、授業の前後に教室か教員室で対応。
 shashimoto@cc.kogakuin.ac.jp
 <数値計算法>金野祥久
 火曜日16:40〜18:00 八王子校舎8号館306室
 水曜日18:10〜18:30(後期のみ)八王子校舎8号館306室
 これ以外の時間帯の質問、及びメールでの質問などは、以下のメールアドレスまで。
 konno@researchers.jp
<学生へのメッセージ>微分方程式は,数学の知識(特に微分学,積分学)を必要とすることと抽象的にものごとを考えられる能力を必要とするので1年次の基礎的な数学をきちんと学習してほしい。また、適当な参考書や問題集を利用し普段から沢山練習するように心がけることが大切である。数値計算法の最も具体的な目標は「具体的な数値を求める」ことで、そのための技術をこの授業で学びます。授業中に演習を課しますので、実際に具体的な値を求めることに挑戦してください。
<参考ホームページアドレス>橋本成広http://www.mech.kogakuin.ac.jp/labs/bio/,        金野祥久http://fluid.mech.kogakuin.ac.jp/ 
 
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