2018年度工学院大学 教職課程科目

教育方法論(Teaching Method)[9536]

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2単位
豊福 晋平 非常勤講師  
最終更新日 : 2018/12/14

<授業のねらい>
教育方法論は狭義には授業場面における実践的技術的原理を追究する学である。講義では、教育方法学の歴史的背景から近現代教育システムを構成する様々な要素について考察する。また、情報社会の急速に変化するメディア・生活環境を前提とした新しいリテラシーのありかたについて議論するとともに、現在進行形の取組み事例を通じて、その教育方法の妥当性について検討する。

<受講にあたっての前提条件>
受講の前提条件は特に設定しない。講義内ではノートPCやスマートフォンを用いて個別にインターネットアクセスを行う場面があり、レポート提出作業等にはPCを用いるので、必要な情報環境を整えることが望ましい。

<具体的な到達目標>
現代教育方法の構成要素について、歴史的経緯を踏まえた意義と課題が理解できること
教育の方法及び技術(情報機器及び教材の活用を含む)について基礎知識を理解し、学習・教育環境構成上の要点や課題について考察できること
学習者に求められる資質・能力を把握し、条件に応じて適切な教育方法を企画出来ること

<授業計画及び準備学習>
#1 オリエンテーション・教育方法の今日的課題
 教育方法の定義と意義について概括する
 教育制度と社会変革に伴う要請についての課題提起と問題解決方法について検討する
 予備学習:教育方法の課題についてトピックを調べ、ディスカッションの準備を行う

#2 教育方法の歴史1・21世紀型学習観と新しい教育方法
 近代以前・近代国家構築の中で制度化された教育について
 OECD等で国際的に検討される21世紀型学習観から引き出される新しい教育方法
 予備学習:講義で扱った重要な用語・概念について確認・考察を行う

#3 教育方法の歴史2・学習者中心主義と知的生産活動
 19世紀以降に発展した教育思想と産業化による影響、単元学習の類型と諸理論
 ICT利活用を前提とした学習環境での協働作業
 予備学習:講義で扱った重要な用語・概念について確認・考察を行う

#4 教育方法の歴史3・ワークショップ技法と問題解決
 行動科学の教育技術・認知理論と教授理論
 予備学習:講義で扱った重要な用語・概念について確認・考察を行う

#5 教育方法の最新トピックと課題整理
#6 教育方法の最新トピックと課題整理
 予備学習:講義で示す課題について発表可能な形式にとりまとめる

なお、内容は適宜変更することがある。

<成績評価方法>
講義期間中の提出物・発表をもって評価し60点以上を合格とする。いずれも評価ポイントは体裁・基本事項の理解・論理性・卓越性の4つ。なお、3回以上欠席した場合は履修放棄とみなし成績評価は行わない。

<教科書>
指定教科書なし

<参考書>
「21世紀の学習者と教育の4つの次元」C・ファデル他著(北大路書房)
「教育方法」 佐藤学著 岩波テキストブック(岩波出版)
「学びの責任は誰にあるのか」D・フィッシャー&N・フレイ著(新評論社)
「ライフロング・キンダーガーテン 創造的思考力を生む4つのP」M・レズニック著(日経BP)
「ようこそ、一人一人をいかす教室へ」CA・トムリンソン著(北大路書房)
学習指導要領(文部科学省)
そのほか適宜講義中に提示する

<オフィスアワー>
講義終了前20分、新宿キャンパス12階講師室にて。メールでも対応可(fu25252@ns.kogakuin.ac.jp)

<参考ホームページアドレス>
https://www.gakko.site/


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