2018年度工学院大学 教職課程科目
△工業教育の研究B(Study of Industrial Education B)[9191]
4単位 竹谷 尚人 非常勤講師 尾高 進 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい>
- 本講義は,将来工業教育に携わる学生を前提とし,高校工業教育理解,諸問題の分析,問題解決への検討を通し,工業教育の分野で活躍できるようになることをねらいとする。具体的には以下の通りである。
1 高校工業教育の意義と役割を理解する。 2 工業高校の授業づくりを理解する 3 戦後から現在に至るまでの高校工業教育の歴史的な変遷を理解する。 4 諸外国の工業教育の概要を理解する。 5 工業教育の拡充・発展の筋道を考察する。
- <受講にあたっての前提条件>
- 特になし
- <具体的な到達目標>
- 1 学校教育法や青年の自立の課題に照らして,高校工業教育の意義と役割を明確にできる。
2 今日の高校工業教育の課題が理解できる。 3 高校工業教育の拡充・発展の筋道を展望できる。 4 高等学校学習指導要領工業科編を理解できる。
- <授業計画及び準備学習>
- 1 はじめに 工業高校の実情について
2 戦後の工業教育 1950〜1970年代 3 戦後の工業教育 1980年代以降 4 工業高校卒業者の高校工業教育に対する評価(調査結果をもとに) 5 工業高校生徒の抱える問題(指導事例をもとに) 6 工業高校の諸問題 7 学校教育法および高等学校学習指導要領(工業) 8 工業における学習指導と評価 9 工業の授業における評価の実際 10 工業の授業づくり(機械系) 11 工業の授業づくり(化学系) 12 工業科と他教科との関連 13 実習授業の内容 14 資格取得指導 15 定時制工業高校の実際 16 学習指導案の作成 17 学習指導案の検討 18 学習指導案に基づく模擬授業(1人目) 19 学習指導案に基づく模擬授業(2人目) 20 模擬授業後の授業研究協議(模擬授業のまとめ) 21 工業教育の教育内容の変遷−教育課程と実習内容の変遷− 22 技術教育の方法について(オペレーション法、作業分析と実践例) 23 技術教育の方法について(仮説実験授業、その他の方法) 24 諸外国の工業教育の事例 25 現場教師の研究−教材・教具の開発など− 教師の職務とあり方 26 工業教育の特徴と教育的意義 27 今後の工業教育のあり方と課題 28 学習内容の振り返り、まとめと質疑、授業内試験
※準備学習(予習と復習)について
(予習) 自身が学習した中学校「技術・家庭科」の内容を整理しておくこと。 また,身近に工業高校卒業者がいれば,工業高校の状況を聞いておくこと。 あらかじめ教科書を読んでおくこと。
(復習) 教科書と授業で配布するプリントの内容をノートなどにまとめること。 参考書や講義内で紹介する文献を取り寄せ「授業づくり」について自ら学習すること。 学習指導案を作成し模擬授業の準備をすること。
- <成績評価方法>
- 毎回の授業後に提出する小レポート30%
すべての講義が終了した後に提出する学習指導案20% 授業内試験50%
- <教科書>
- 斉藤武雄他編著『工業高校の挑戦−高校教育再生への道−』(学文社)
必要に応じてプリント教材を配布する。
- <参考書>
- 堀内達夫他『新版 専門高校の国際比較』(法律文化社)
大田邦郎『問題形式で考えさせる』(東信堂)
- <オフィスアワー>
- 休み時間および授業時間後に教室または講師室にて事前に約束の上で対応する。
電子メールにおける質問や相談は随時受け付ける。 竹谷:hisato@v7.com
- <学生へのメッセージ>
- 工業高校周辺にはいくつかの問題があるが,その問題を乗り越えていくことに工業高校教師の充実感があると私は考えている。
2週間の集中講義を通して,高校生と共に生きる工業高校の教師という仕事の魅力を少しでも理解してもらえれば幸いである。
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