2018年度工学院大学 教職課程科目

特別活動の理論と方法(k)[9042]

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2単位
山中 和由 非常勤講師  
最終更新日 : 2018/12/14

<授業のねらい>
特別活動の内容や目標とりわけ育成を目指す資質・能力などについて理解を深めるとともに、教育現場における特別活動3つの内容の実践例を通して、その教育的役割や意義について考える。更に指導案の作成などを通じて教師の力量形成につなげる。

<受講にあたっての前提条件>
問題意識を持ち、準備学習をしっかりすること。

<具体的な到達目標>
・特別活動の概要と教育的意義について理解できる。
・特別活動の目標について、現代社会(新しい時代)における生徒の発達課題との関連において、分析・考察し理解することができる。
・特別活動の3つの分類であるホームルーム(学級)活動、生徒会活動、学校行事のそれぞれについて、その実践例の検討を通して、指導の内容やあり方及び育成を目指す資質や能力等について理解し、実行や応用ができる。
・特別活動の実行にあたって、全教員の連携及び保護者や地域との協力の必要性を理解できる。
・受講生の経験や意見のまとめを参考に、特別活動の意義と方法について理解を深めることができる。
・課題レポートを通して、自分の経験を特別活動の指導観の形成に生かせる。

<授業計画及び準備学習>
第1回:特別活動とは何か。教育課程上の領域及びその特質と教育的意義について考える。
(準備学習:配布資料『中央教育審議会答申:改善と方策16.特別活動』235ページ、『高等学校学習指導要領解説 特別活動編』(2009年版)、13-14ページを読む)
第2回:現代社会(新しい時代) における生徒の発達課題と特別活動の内容について考える。
(『中学校学習指導要領解説 特別活動編』(2017年PDF版)1-10ページ、配布プリント、『高等学校学習指導要領解説 特別活動編』1-5,12-13ページを読む)
第3回:特別活動の目標について、3つの視点、3つの柱、主体的で対話的な深い学びを踏まえて考える。
(配布資料『中央教育審議会答申:改善と方策16.特別活動』229-235ページ、『中学校学習指導要領解説 特別活動編』(同上版)11-22、26-29ページを読む)
第4回:特別活動の目標について、方法原理としての現行の目標と比較しその意義を考える。
(『高等学校学習指導要領解説』(同上版)「目標」6-10ページ、配布資料『中央教育審議会答申:改善と方策16.特別活動』229-235ページを読む)
第5回:特別活動と現代の教育課題(命、いじめ、暴力等)及び主権者教育について考える。
(配布プリント、『中学校学習指導要領解説 特別活動編』(同上版)23-31ページを読む)
第6回:ホームルーム(学級)活動について、実践例<1.生活づくりへの参画>を通して、その内容、指導のあり方及び育成を目指す資質・能力等について考える。(『中学校学習指導要領解説 特別活動編』(同上版)39-70ページ、配付資料、『高等学校学習指導要領解説』(同上版)18-44ページを読み、検討する)
第7回:ホームルーム(学級)活動の指導計画<1.生活づくりへの参画>について、育成を目指す資質・能力に留意
しながらその立て方と課題について考える。計画案の作成、提出。(『中学校学習指導要領解説 特別活動編』(同上版)108-131、39-70、23-38ページ、『高等学校学習指導要領解説』(同上版)14-17,70-86,18-44ページの必要箇所を読み、検討する)
第8回:ホームルーム(学級)活動について、実践例<2.行事、生徒会活動への参画>を通して、その内容、指導のあり方及び育成を目指す資質・能力等について考える。(『中学校学習指導要領解説 特別活動編』(同上版)39-70ページ、配付資料、『『高等学校学習指導要領解説』(同上版)18-44ページを読み、検討する)
第9回:ホームルーム(学級)活動の指導計画<2.行事、生徒会活動への参画>について、育成を目指す資質・能力
に留意しながらその立て方と課題について考える。計画案の作成、提出。(『中学校学習指導要領解説 特別活動編』(同上版)108-131、39-70、23-38ページ、『高等学校学習指導要領解説』(同上版)14-7,70-86,18-44ページの必要箇所を読み、検討する)
第10回:学校行事について、実践例<3.文化祭及びその他の行事への参画>を通して、その内容、指導のあり方及び育成を目指す資質・能力等について考える。(『中学校学習指導要領解説 特別活動編』(同上版)88-107ページ、配付資料、『高等学校学習指導要領解説』(同上版)57-69ページを読み、検討する)
第11回:学校行事の指導計画<3.文化祭及びその他の行事への参画>について、育成を目指す資質・能力に留意
しながらその立て方と課題について考える。計画案の作成、提出。(『中学校学習指導要領解説 特別活動編』(同上版)108-131、88-107、23-38ページ、『高等学校学習指導要領解説』(同上版)14-17,70-86,57-69ページの必要箇所を読み、検討する)
第12回:生徒会活動について、実践例<4.生徒会活動への参画>を通して、その内容、指導のあり方及び育成を
目指す資質・能力等について考える。(『中学校学習指導要領解説 特別活動編』(同上版)71-87ページ、配付資料、『高等学校学習指導要領解説』(同上版)45-56ページを読み、検討する)
第13回:生徒会活動の指導計画<4.生徒会活動への参画>について、育成を目指す資質・能力に留意しながらそ
の立て方と課題について考える。計画案の作成、提出。課題レポート提出。(『中学校学習指導要領解説 特別活動編』(同上版)108-131、71-87、23-38ページ『高等学校学習指導要領解説』14-17,70-86,45-
56ページの必要箇所を読み、検討する)
第14回:学習内容の振り返り。「定期試験」

<成績評価方法>
授業への出席を前提とし、講義内容に基づいた課題レポート(30%)、試験(50%)、授業毎に書く学んだ事・自己の経験や意見の提出物・グループ検討での発言や計画案等(20%)でgrade6段階評価し、D以上(60点以上)のものに単位を認める。

<教科書>
文部科学省著 中学校学習指導要領解説 特別活動編(2017年PDF版)
文部科学省著 高等学校学習指導要領解説 特別活動編(2009年版)

<参考書>
文部科学省著 中学校学習指導要領解説 特別活動編(2008年版)

<オフィスアワー>
授業開始前後 教室または講師室

<学生へのメッセージ>
現代教育の中で、生徒たちの発達・成長の課題にとって、特別活動が果たす大きな役割の理解を深め、授業に積極的に参加することを通じて、特別活動の企画や指導をする力を身につけましょう。

<備 考>
高等学校学習指導要領改訂が2018年3月に予定されているが、内容を適宜参考にする。


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