2018年度工学院大学 先進工学部

生物化学(Biological Chemistry)[2225]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
油井 信弘 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2018/12/14

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性

<授業のねらい>
生命現象を理解するため、生体分子の化学的基礎について学ぶ。すなわち、生体分子の化学構造から生体における機能と役割について理解を深めるとともに、生体内における物質代謝についても理解できるようになる。

<受講にあたっての前提条件>
高校レベルでの化学が身に付いていること。高校レベルの生物を受講していることが望ましいが、必須ではない。

<具体的な到達目標>
1)生体小分子の化学的な特徴を理解する。
2)生体高分子の構造とその機能について理解する 。
3)生体分子の代謝(合成と分解)を理解する。

<授業計画及び準備学習>
1回目 ガイダンス、水の性質
 生物化学の授業に関する注意、シラバスの説明
 生物化学の紹介
生物化学における水の重要性
2回目 アミノ酸の性質
 タンパク質を構成するアミノ酸の構造と特徴
3回目 タンパク質の性質
 タンパク質の一次構造
タンパク質の高次構造
 タンパク質の機能
4回目 酵素
 酵素の性質と分類
構造と作用機構
5回目 酵素の制御
 酵素活性に影響を及ぼす因子
酵素の調節、ビタミンとミネラル
酵素の応用
6回目 炭水化物の構造と性質
 単糖類、二糖類、多糖類
7回目 核酸
 核酸 (DNA と RNA) の構造
8回目 核酸と遺伝
 DNAの複製
転写とRNAの合成
翻訳とタンパク質の合成
9回目 生物化学におけるエネルギー
ATPと補酵素の構造と特徴
代謝の概要
10回目 炭水化物の代謝
 呼吸
 光合成
11回目 アミノ酸の代謝
 アミノ酸の生合成
 アミノ酸の異化作用 
12回目 脂質の構造と性質
 脂質の構造と分類
 油脂の性質
細胞膜
13回目 脂質の代謝
 脂肪酸の生合成
 脂肪酸の酸化
14回目 授業内容の振り返り

<成績評価方法>
成績評価は、授業中に行う小テストおよび期末試験の成績で評価する。Grade D以上の者に単位を認める。

<教科書>
マクマリー 生物有機化学 生化学編
菅原二三男 監訳
出版社: 丸善; 原著8版

<参考書>
ヴォート 基礎生化学
Donald Voet 著, Charlotte W. Pratt 著, Judith G. Voet 著
出版社: 東京化学同人; 第5版

<オフィスアワー>
オフィイスアワー:火曜日14時から16時
場所:17-205号室
急な用事で在室していないこともあります。事前にメールで連絡してください。
アドレス: bt13347@ns.kogakuin.ac.jp

<学生へのメッセージ>
自然に営まれている、生き物の特別で不思議な現象を、化学の視点で学びましょう。


ナンバリングはこちら
このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2018 Kogakuin University. All Rights Reserved.