2018年度工学院大学 先進工学部機械理工学科
△機械力学(Mechanical Dynamics)[4H39]
2単位 我妻 隆夫 非常勤講師 [ 教員業績 JP EN ]
- <学位授与の方針>
○ | 1. 基礎知識の習得 | ◎ | 2. 専門分野知識の習得 | | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 |
- <授業のねらい>
- 機械振動の基礎を身につける.
(1) 振動事例を学び,振動の現象を概念的に理解する. (2) 1自由度系の振動について,振動現象と運動方程式のとの対応を理解する. (3) 1自由度系の振動をベースに,下記を物理的に理解する. 振動系にかかる力:慣性力,復元力,減衰力,外力 自由振動:固有振動数と減衰比 強制振動:振動周波数と振幅および位相 (4) 上記理解の基に,振動問題の無い機械の設計における着眼点を考察する. (5) 多自由度系への導入として2自由度系の振動を理解する.
- <受講にあたっての前提条件>
- 運動力学,線形微分方程式等の基礎知識を習得していること.
- <具体的な到達目標>
- (1)振動の基礎を理解し,最低限2自由度系までの運動方程式をたてられること
(2)振動系にかかる力(慣性力,復元力,減衰力,外力),自由振動の概念(固有振動数と減衰比),強制振動の概念(周波数応答,振幅,位相)を理解し,それら諸特性が計算でき,発生する現象を物理的に考察できること
- <授業計画及び準備学習>
- 1.機械振動学概要
<準備学習> ECPIA「機械力学実験」の内容を復習しておくこと 2. 振動学に必要な数学と物理 <準備学習> テキスト1章,2章を読み理解しておくこと 3.減衰の無い1自由度系の振動/運動方程式/演習問題1 <準備学習> テキスト3章を読み理解しておくこと 4. 減衰の無い1自由度系の振動/運動方程式/固有振動数の計算法/演習問題2 <準備学習> テキスト4章を読み理解しておくこと 5. 減衰のある1自由度系の振動/減衰/演習問題3 <準備学習> テキスト5章を読み理解しておくこと 6. 1自由度系の強制振動・・・力励振による振動 <準備学習> テキスト6章を読み理解しておくこと 7. 1自由度系の強制振動/変位励振による振動および振動絶縁/演習問題4 <準備学習> テキスト7章を読み理解しておくこと 8. 免震設計 <準備学習> テキスト8章を読み理解しておくこと 9. 1自由度系の振動低減法/1自由度系の振動のまとめ <準備学習> テキスト9章を読み理解しておくこと 10. 2自由度系の振動/固有振動数/演習問題5 <準備学習> テキスト10章を読み理解しておくこと 11. 2自由度系の振動/振動モード <準備学習> テキスト11章を読み理解しておくこと 12. 2自由度系の振動/動吸振器/演習問題6 <準備学習> テキスト12章を読み理解しておくこと 13. 多自由度系の振動/演習問題7 <準備学習> テキスト13章を読み理解しておくこと 14. 学習内容の振り返り
- <成績評価方法>
- 授業内容全般にわたる内容の学期末試験を実施する.
A+:演習問題1から7の解答を提出し,期末試験90点以上 A :演習問題1から7の解答を提出し,期末試験80点以上 B :演習問題1から7の解答を提出し,期末試験70点以上 C :演習問題1から7の解答を提出し,期末試験60点以上 D :演習問題1から7の解答を提出し,期末試験50点以上 F :学期末試験の評価がDの評価に該当しない場合 評価基準については講義において改めて説明する. 4回以上欠席の学生は履修放棄とみなし成績評価は行わない.
- <教科書>
- 第1回目の授業でテキスト(「機械振動学」我妻隆夫作成)を配布する.
- <参考書>
- JSMEテキストシリーズ 振動学 日本機械学会発行(丸善)
機械振動論 デンハルトック著 コロナ社 実用機械振動学 国枝正春著 理工学社 振動の学び方 佐藤勇一著 オーム社
- <オフィスアワー>
- 授業終了後教室において.
電子メールでの質問にも解答します.(t_azuma@office.nethome.ne.jp)
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