2018年度工学院大学 先進工学部機械理工学科

地学実験(Experiments in Earth Science)[0340]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

1単位
並木 則和 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
田中 雅人 非常勤講師  
最終更新日 : 2018/12/14

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性

<授業のねらい>
理科教員志望者である受講者が地学の基礎実験に関する知識・手法を身につける。そして、どのように指導すれば教育効果が上げられるかを考察する。

<受講にあたっての前提条件>
「地学」を履修していること。

<具体的な到達目標>
・地磁気に関する3種類の測定器の測定データから、地磁気の強度を求められること。
・地震波形データから震源距離を求められること。
・気象通報のデータから天気図が書けるようにすること。
・GM管の原理を理解した上で、放射能の逆2乗の法則が理解できること。
・結晶面の角度を測定して面角一定の法則を理解できること。
・岩石標本を観察して火成岩および堆積岩、変成岩の特徴が理解できること。
・地層模型および実際の地層の露頭で、走向・傾斜が測定できること・太陽の黒点観測から太陽の自転周期を計算できること。
・フーコーの振り子の原理を理解し、測定した周期から測定位置の緯度を求められること。

<授業計画及び準備学習>
1.<地磁気・地震計>:地磁気3成分を測定する3種の機器を用いて地磁気を測定する。地震波形データから震源距離を求める。
準備学習:実験計画表から、事前に実験に必要な知識を調べておくこと。
2.<気象・放射能測定>:気象通報を聴いて天気図を書く。GM管を用いて放射能を測定する。
準備学習:実験計画表から、事前に実験に必要な知識を調べておくこと
3.<結晶系・鉱物・硬度> 結晶模型の作成、水晶などの測角、硬度測定を行う。
準備学習:実験計画表から、事前に実験に必要な知識を調べておくこと。
4.<コンピュータ演習・博物館での調査> 各自コンピュータを扱い関連の演習を行う。また、国立科学博物館に出向き、地学全般で興味を持ったことをレポートにまとめる。
準備学習:実験資料を読み、事前に実験内容を理解しておくこと。
5.<野外探査> 今までの総復習として、高尾山琵琶滝コース周辺の地層の走向や傾斜をクリノメーターで測定し、特に地質分野での理解を深める。
準備学習:実験資料を読み、事前に実験内容を理解しておくこと。
6.<岩石薄片の観察・岩石鑑定> 種々の岩石薄片を偏光顕微鏡で観察する。また、岩石標本などを参考にして20種の未知検体を鑑定する。
準備学習:実験計画表から、事前に実験に必要な知識を調べておくこと。
7.<地球の運動・黒点観測・学習内容の振り返り> フーコー振子を用いて地球の回転周期を測定する。ソーラースコープを用いて投影法によって黒点を観測する。また、ウェブページ上の太陽黒点近況の図より太陽の周期を計算する。
準備学習:実験計画表から、事前に実験に必要な知識を調べておくこと。

<成績評価方法>
すべての実験に参加し、実験の翌実施日にレポートを提出すること。代替レポート等の処置は行いません。提出レポートを採点し、A+〜Fの6段階評価でD以上の者を合格とする。

<教科書>
指定教科書なし。
実験資料を随時配布する。

<参考書>
例えば、シリーズ「新版地学教育講座」東海大学出版会(実験時に閲覧可能)

<オフィスアワー>
実験期間中 授業の後に教場で、または15:35〜17:30 八王子校舎12号館207号室(大気環境生物工学研究室)
並木:nnamiki@cc.kogakuin.ac.jp 田中:tanamasa@eps.s.u-tokyo.ac.jp

<学生へのメッセージ>
集中講義のため毎日実験が続く点と実験日の翌日にレポート提出となるので、体調の維持管理に留意すること。
実験の概要と事前課題の説明会を7月中旬に新宿キャンパスで行うので、掲示により日程を確認後必ず出席すること。


ナンバリングはこちら
このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2018 Kogakuin University. All Rights Reserved.