2018年度工学院大学 先進工学部機械理工学科

情報処理演習(Exercises in ComputerLitera cy)[6111]

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1単位
山崎 浩之 講師  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2018/12/14

<授業のねらい>
プログラミングの基礎的な内容について講義と演習を行う。プログラミングにより実現できるコンピュータの活用方法を多くの例題を通して体験し考察する。与えられたプログラムの処理の流れを読み取れるようになること、やさしい問題を解決するプログラムを自ら考案して作成できるようになることを目標とする。

<受講にあたっての前提条件>
とくになし

<具体的な到達目標>
1. VBAプログラミングの基本的な文法を理解できること。
2. VBAプログラミングに現れる基礎的なアルゴリズムを理解できること。
3. 基本的で短いソースコードを読んでそのコードの機能が理解できること。
4. 簡単な課題を与えられたとき、自らプログラムを考案して課題の解決に利用できること。

<授業計画及び準備学習>
1. ガイダンス&Excel VBAの使い方。
文法の学習とアルゴリズムの学習が基幹であり,それによりコンピュータを自在に活用することが可能となることを理解する。
教科書に沿って1.10節までを学ぶ。
準備学習: 教科書1章「基本操作」(1.10節まで)を予習する。

2. 変数と四則演算&条件判断
データの型。変数と定数。変数の扱い方。
条件式とIf文による分岐
準備学習: 教科書3章 3.3節までを予習する。

3. 乱数の利用&繰り返し文(反復)
For文による反復。乱数の使い方。MsgBoxとInputBoxの詳細。
分岐・反復と乱数の理解を深めるための課題を出題する。
準備学習: 教科書4章 4.3節までを予習する。

4. 繰り返しの応用
Do文による反復。反復のパターン。
和の計算、近似計算、探索計算(多重ループ)。
準備学習: 教科書1〜4章の範囲を熟読する。

5. プログラムのモジュール化(1)
Subプロシージャと引数の利用。変数のスコープ。
準備学習: 教科書5章「プロシ−ジャ」を予習する。

6. プログラムのモジュール化(2)&前半の復習
Functionプロシージャと戻り値の利用。
前半の内容を確認するための総合的な課題を出題する。
準備学習: 教科書1〜5章を復習する。

7. 前半の仕上げ&小テスト(1)
前半の内容について、文法事項を中心に小テスト形式で理解を確かめる。前回出題された課題を完成し、前半の理解を定着する。
準備学習: 教科書1〜5章を熟読する。課題の作成を進め、わからない箇所を質問できるようにしておく。

8. 配列の扱い&ワークシート
1次元配列。2次元配列。
配列を活用し、データを検索するプログラムを作る。
セルの読み書き(2次元配列としてのワークシート)。
準備学習: 教科書9章 9.1節と、第6章 6.1節を予習する。

9. ワークシートの活用。
シートの指定(オブジェクトのワークシート)。
グラフを描く。数値演算用ライブラリ関数。
準備学習: 教科書6章「ワークシートの活用」を予習する。

10. 再帰的呼び出し
数学的帰納法・漸化式・再帰的呼び出しの間の関係。
準備学習: 教科書7章「再帰的呼び出し」を予習する。

11. 文字列の処理
文字と文字コードの扱い方。文字列(文字の並び)の扱い方。
文字列処理用ライブラリ関数。
準備学習: 教科書8章「文字列の処理」を予習する。

12. 最終課題&小テスト(2)
後半の内容について、小テスト形式で理解を確かめる。
後半の内容の理解を深めるための総合的な課題(最終課題)を出題する。
準備学習: 教科書6〜9章(6.4節 9.2節を除く)を復習する。

13. モンテカルロ法
シミュレーションの概念を学び,そのひとつの事例としてπの計算を取り上げる。
モンテカルロシミュレーションの誤差の評価について学ぶ。
準備学習: 教科書10章「モンテカルロ法」を予習する。

14.学習内容の振り返り
学習の成果を確認する。
準備学習: 全ての提出課題(宿題)が受理されていることを確認する。

<成績評価方法>
平常点(80%)と授業期間内に行う小テスト(20%)により評価し、Grade D以上の者に単位を認めます。
平常点は提出課題(宿題)の提出状況とできばえ(完成度)に加え、授業への参加状況を加味して評価します。

 提出課題は授業の進行に沿って出題し、期限を明示して提出の指示を与えますので、出題内容をよく確認し、指定された期限までに仕上げ、提出してください。受理できる水準にない提出物に対しては、再提出を求める旨をメールで連絡しますので、指示に従ってください。
 欠席は1回あたり2点を減じます。

<教科書>
「Excel環境におけるVisual Basicプログラミング(第3版)」加藤潔 著(共立出版)

<参考書>
指定参考書なし。
図書館を活用して必要な参考資料を探すことを推奨します。

なお、VBAに関する情報はマイクロソフト社から公開されているウェブページ上のドキュメントから得ることができます。
『Office VBA 言語リファレンス』
https://msdn.microsoft.com/ja-jp/vba/vba-language-reference など

<オフィスアワー>
八王子(後期)水曜日16:00〜18:00  居室:1号館(総合教育棟)1E-303
不在の場合もあるので、事前に連絡することを推奨します。
メールによる連絡はアドレス ct10634[at]ns.kogakuin.ac.jp まで。
なお、簡単な質問は授業後の教室でも受け付けます。

<学生へのメッセージ>
上記の指定教科書を演習書として利用します。一人一冊ずつ毎回持参してください。他の学生に教科書を見せてもらう行為は、相手に迷惑となるので禁止しています。
ただ授業に出席しているだけで、プログラミングの力はつきません。「理解できるまで自分で考える。分からないことは必ず質問する。」という姿勢で授業に参加してください。


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