2018年度工学院大学 先進工学部機械理工学科

Writing in English Basic I[2214]

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1単位
小田 勝己 非常勤講師  
最終更新日 : 2018/12/14

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性

<授業のねらい>
本科目では、英語の基礎的なライティング技能を習得する。想定されるコンテクスト(場面)としては、学会発表の応募のためのアブストラクト執筆や論文執筆などのアカデミックな場面が主であるが、必要に応じて、プロジェクトの企画書作成などのビジネスコミュニケーションの場面も扱っていく。

<受講にあたっての前提条件>
高校で学習した内容が修得できていること。指定された課題をこなせる英語力があること。

<具体的な到達目標>
自分が興味を持っている一般的な話題について、400 words程度の小論文が書けること。具体的には英語の「段落の基本的な構成」「小論文の基本的な構成」を理解し、「意見」「問題提起と解決提案」「原因と結果」などを述べる文が書けるようになること。また、ビジネスコミュニケーションの場面についても、上記内容と同じくらいの難易度の課題を行う。

<授業計画及び準備学習>
毎週の授業には、指定された教科書のページを読み、予習をして臨む。本授業の趣旨を徹底させるため、使用する教材は、アメリカで発行されている機械工学教育に関する学会誌Journal of Engineering Educationの創刊100周年記念号(2011年10月)の巻頭論文Constructing Professional Portfolio: Sense-Making and Professional Identity Developmentのパラグラフごとの精読とその内容についての英作文演習を授業の中心とする。同論文は機械系学部学生が「ポートフォリオ」と称する学習プロセスを作成する意義と効果を述べたもので、それ自体に情報価値の高い論文である。および、教科書として、小田勝己著『本質的な問いと知識構築』の巻末の英語例文の中から、理工系の学生が関心を持つテーマについての例文の精読および、その内容についての英作文演習を行う。受講者は、毎回200語程度の英文を書いて提出する。作文は添削のうえ翌週返却する。14回分の授業計画については、下記のようなスケジュールを想定している。

第 1回目 授業の進め方・準備学習の仕方・受講の心得についてガイダンス。前掲論文Constructing Professional Portfolioを配布する。
(準備学習)シラバスを熟読してくる。

第 2回目 論文Constructing Professional Portfolioのアブストラクト部分の第一パラグラフThe study of以下の精読とその内容についての英作文演習。前置詞つき関係代名詞について。  (準備学習)第1パラグラフを読んでおくこと。

第 3回目 論文Constructing Professional Portfolio第2パラグラフIdentity development以下の精読とその内容についての英作文演習。無生物諸語の特徴について1。
(準備学習)第2パラグラフを読んでおくこと。

第 4回目 論文Constructing Professional Portfolio第3パラグラフOur work contributes 以下の精読とその内容についての英作文演習。無生物主語の特徴について2。
(準備学習)第3パラグラフを読んでおくこと。

第 5回目 論文Constructing Professional Portfolio第4パラグラフEngineering education programs以下の精読とその内容についての英作文演習。パラレルストラクチャーの特徴について。
(準備学習)第4パラグラフを読んでおくこと。

第 6回目 論文Constructing Professional Portfolio第5パラグラフWhen reflecting on professional identity development以下の精読とその内容についての英作文演習。接続詞の使い方について。
(準備学習)第5パラグラフを読んでおくこと

第 7回目 論文Constructing Professional Portfolio第6パラグラフProfessional identity is an important factor以下の精読とその内容についての英作文演習。
(準備学習)第6パラグラフを読んでおくこと。

第 8回目 論文Constructing Professional Portfolio第7パラグラフThis paper is structured as follows.以下の精読とその内容についての英作文演習。英文における箇条書きの表現について。
(準備学習)第7パラグラフを読んでおくこと。

第 9回目 Writing Assignmentの準備。パラグラフ1からパラグラフ7までの英文構成を参考に、受講者それぞれが自分で関心を持つテーマでの400語程度の英文を執筆する。例としては、発展途上国で必要とされる簡易技術、災害被災地で必要とされる簡易発電機、など。 クラス発表を混ぜる。作品は添削のうえ返却される。
(準備学習)発表用のメモを作成しておくこと。

第10回目 小田著『本質的な問いと知識構築』巻末の例文集の中から技術者倫理及び簡易技術に関する例文を精読する。第10講は「河川流域の土壌」例文3、4を精読する。および、その内容についての英作文演習。
(準備学習)『本質的な問いと知識構築』91〜93ページまでを読んでおくこと。

第11回目 『本質的な問いと知識構築』の巻末例文のなかの「アメリカにおける国立公園の運営上の改善」例文7、8、9を精読する。および、その内容についての英作文演習。
(準備学習)『本質的な問いと知識構築』94〜96ページを読んでおくこと。

第12回目 『本質的な問いと知識構築』の中の国立公園での大規模山火事消火技術」、例文13を精読する。および、その内容についての英作文演習。
(準備学習)『本質的な問いと知識構築』98、99ページを読んでおくこと。

第13回目 『本質的な問いと知識構築』の「個人住宅の給湯技術の改良」例文14を精読する。および、その内容についての英作文演習。Writing Assignmentとして、『本質的な問いと知識構築』の例文の中から自分にとって関心のあるテーマについて400語程度の英文を執筆する。
(準備学習)『本質的な問いと知識構築』100ページを読んでおくこと。

試験期間:2つの教材の内容についての振り返り的な筆記試験

第14回目: 前期の授業内容の振り返り
(準備学習)今学期に学んだことを振り返る

<成績評価方法>
学期中に課される課題を評価する。
成績評価 =毎週提出する英作文(A、B、C評価)、400語程度の英文エッセー、および、筆記試験の総合評価とする。 総合して60点以上を合格とする。

<教科書>
論文Constructing Professional Portfolioはコピー配布する。教科書は、小田勝己著『本質的な問いと知識構築』アカデメイア・プレス

<参考書>
なし

<オフィスアワー>
月曜日の2限と4限

<学生へのメッセージ>
学会誌、専門誌の特徴的な文体に慣れてもらうために、主語の立て方と表現上の工夫を、丁寧に解説します。受講者の実力がつくことが最優先されます。


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