2018年度工学院大学 先進工学部機械理工学科

分析化学I(Analytical Chemistry I)[1429]

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2単位
谷合 哲行 非常勤講師  
最終更新日 : 2018/12/14

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性

<授業のねらい>
酸塩基反応と酸化還元反応はそれぞれ、多様な化学種の中で最も基本的なプロトンと電子の反応であり、化学反応の本質を理解するのに有効である。一方、酸塩基滴定、キレート滴定、酸化還元滴定など滴定分析法は基本的な分析法であると同時に実用的にも利用されている。分析化学Iでは、これら滴定分析法の基礎と応用について学習し、溶液中の化学反応について理解を深める。

<受講にあたっての前提条件>
特になし

<具体的な到達目標>
(1) 物質量と濃度と分析データの取扱いに関する基本事項をマスターする。
(2) 滴定分析法を学習し、その基盤である化学量論と化学平衡の考え方を理解する。
(3) 化学反応におけるプロトンと電子の役割について理解する。

<授業計画及び準備学習>
1. 化学の基礎(物質の量と濃度について)
2. 物質の量的取り扱い化学量論と当量
3. 酸塩基の定義
4. 酸塩基平衡と水溶液中のpH
5. 酸塩基滴定(中和滴定)の基礎
6. 緩衝溶液と指示薬、これまでのまとめ
7. これまでのまとめと中間試験
     前半の講義内容に関するレポート課題が出され、中間試験後に回収します。
8. ルイスの酸塩基の定義と錯形成反応
9. 錯形成平衡と錯体の安定度
10. キレート滴定の基礎と実際
11. 酸化還元の定義と標準電極電位による評価
12. 酸化還元反応の応用(化学電池と起電力)
13. 酸化還元滴定の基礎と実際
14. 演習問題を通じた講義内容のふりかえり
     後半の講義内容に関するレポート課題が出され、期末試験前に回収します。    
15.   定期試験期間に期末試験を行います。

講義内容が振り返れるようなノートを作成することこと。
講義内で配布したプリントや講義内で行った演習については、ノートに清書し直すなどの復習をすること。

<成績評価方法>
中間試験、期末試験、講義中に課す課題・レポートに対する取り組み・提出状況により評価する。

<教科書>
小熊 幸一,上原 伸夫,保倉 明子,谷合 哲行,林 英男、これからの環境分析化学入門 (講談社)

<参考書>
舟橋重信、定量分析—基礎と応用— (朝倉書店)
G. D. Christian著 原口ら訳 分析化学 T 基礎(丸善)

<オフィスアワー>
質問・相談は講義後に、あるいはメール(drtaniai@mx3.ttcn.ne.jp)で受け付けます。

<学生へのメッセージ>
本授業ではグループディスカッションやグループ学習を行います。
分析化学に関する基礎的知識の習得ばかりでなく、教え合うことで受講した全ての学生が参加・協力しながら理解を深めあうことを目指しています。積極的な授業への参加を期待しています。


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