2018年度工学院大学 先進工学部応用物理学科
統計物理学(Statstical Physics)[1H33]
2単位 武藤 恭之 准教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <学位授与の方針>
○ | 1. 基礎知識の習得 | ◎ | 2. 専門分野知識の習得 | ○ | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 |
- <授業のねらい>
- 多数の粒子の集団から成る系を扱う「統計力学」の基礎的事項を講義する。ミクロな粒子集団における平均の物理量を考えることで、熱力学におけるマクロな関係が導けることを示し、現実の系への統計力学の応用について述べる。
- <受講にあたっての前提条件>
- これまでに学ぶ熱力学・解析力学の内容を理解していること。また、量子力学に関する基本的な知識があることが望ましい。
- <具体的な到達目標>
- 1.統計力学の原理を理解し、説明できる
2.ミクロカノニカル分布・カノニカル分布に基づき、熱力学的諸量を導ける 3.量子統計と古典統計の違いを説明できる
- <授業計画及び準備学習>
- 初回授業については、熱力学・解析力学の復習をしておくこと。二回目以降の準備学習については授業内で指示する。
1. 導入:気体分子運動論・解析力学の諸概念 2. 等重率の原理 3. ミクロカノニカル分布の考え方 4. ミクロカノニカル分布と熱力学的諸量の関係 5. カノニカル分布と分配関数 6. カノニカル分布と熱力学的諸量の関係 7. グランドカノニカル分布 8. 古典系への応用:エネルギー等分配則 9. 古典系への応用:二準位系と常磁性体 10. 調和振動子系と固体の比熱 11. プランク輻射 12. 量子統計:ボーズ粒子とフェルミ粒子 13. 量子統計:ボーズ統計とフェルミ統計 14. 学習内容の振り返り
- <成績評価方法>
- 期末試験の成績をもとに理解度を評価する予定だが、受講者数などに応じ、レポート課題による評価とする可能性もある。Grade D以上を合格とする。
- <教科書>
- 特に使用しない。
- <参考書>
- 統計力学は、大学の専門で学ぶ物理としては必須の内容であるので、教科書は多く出版されている。書店などで、各自に合うものを一冊は見つけて、手にしておくと良い。
長岡洋介 『統計力学』 岩波基礎物理学シリーズ 田崎晴明 『統計力学 I』 培風館 久保亮五 『大学演習 熱学・統計力学』 裳華房 ランダウ・リフシッツ 『統計物理学』 岩波書店
- <オフィスアワー>
- 八王子校舎総合教育棟 1S-322室にて対応します。
下記の時間帯以外でも、在室の際にはいつでも質問を歓迎します。
1Q: 木曜日5限・土曜日2限 2Q: 木曜日3限 3Q: 火曜日3限 4Q: 火曜日3限
メールでの問い合わせにも随時対応します。連絡先は: ft13389@ns.kogakuin.ac.jp です。
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